研究課題/領域番号 |
12610103
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
本郷 一夫 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30173652)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 幼児 / 友だち関係 / 情緒表現 / 身体接触 / 保育所 |
研究概要 |
本研究は、保育所の幼児集団における「友だち関係」の形成における、幼児の「情緒表現」と「身体接触」の役割について明らかにしようとするものである。この点について、5つの研究(調査研究1、観察研究2、実験研究2)を行った。 研究1では、保育所に対する幼児のうち「落ち着きがない」「他児とのトラブルが多い」「自分の感情をうまくコントロールできない」などの特徴を持つ子どもを対象とし、調査を行った。その結果、子どもの行動特徴には、子ども自身の特徴に依存するもの、他児との関係性に依存するもの、保育環境に依存するものがあることが示された。 研究2では、他児との「友だち関係」が形成しにくい5歳児を対象として、保育に対するコンサルテーションと共に縦断的観察を行った。その結果、仲間関係がスムーズになるに従って、「身体接触」が減少することが見いだされた。 研究3では、5名の幼児を対象として縦断的観察を行った。その結果、日常の保育場面における情緒表現には中性的なものが多いこと、友だち関係の形成における「身体接触」の役割は子どもの年齢によって異なることが示唆された。 研究4、研究5では、動画刺激を用いて、幼児における他者の「意図」と「表情」の理解について調べた。その結果、5歳児では一見すると相矛盾する「表情」から他者の正しい「意図」を推測することができるようになることが示唆された。
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