研究課題/領域番号 |
12610146
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
|
研究機関 | 聖心女子大学 |
研究代表者 |
高橋 雅延 聖心女子大学, 文学部, 助教授 (10206849)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | 偽りの記憶 / 協同想起 / 最終再生 / 共同想起 / 気分 / 活性化の拡散 |
研究概要 |
1.研究の文献展望 偽りの記憶(フォールスメモリ)の文献展望の続きとして、5つの理論(潜在的連想反応説、活性化の自動的拡散説、ファジィ痕跡説、ソースモニタリング説、誤帰属説)に関する研究論文を収集し、その現状と問題点についてまとめた。 2.実験-想起様式(協同想起)と偽りの記憶の関係 (1)5試行の直後再生と2回の最終再生 聴覚呈示による5リストの学習と直後再生を個人(80名)で繰り返した。そして、1回目の最終再生として、全員個人で再生させた後、2回目の最終再生として、2つの想起様式を設けて、もう一度再生を求めた。すなわち、もう一度個人で再生する個人再生群(40名)と、二人一組になって再生する協同再生群(20組40名)であった。その結果、群に分かれた2回目の最終再生にかんしては、リスト項目と偽りの記憶のいずれも、個人再生群と協同再生群の間に有意差が認められなかった。 (2)5リストの一括呈示後の直後再生と最終再生 5リストを一括呈示した後、個人(84名)で直後再生を行った。その後、最終再生として、もう一度個人で再生する個人再生群(42名)と、二人一組になって再生する協同再生群(21組42名)であった。直後再生では群の間に有意差は認められなかったが、最終再生では、リスト語も偽りの記憶のいずれも、個人再生群よりも協同再生群の方が再生率が高かった。したがって、協同想起によって正確な記憶量が増えると同時に、不正確な記憶量も増えることがあると示唆される。
|