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ハイリスク児の認知情動発達-可塑性と予後-

研究課題

研究課題/領域番号 12610155
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関鶴見大学短期大学部

研究代表者

斎藤 晃 (斉藤 晃)  鶴見大学短期大学部, 保育科, 助教授 (10225691)

研究分担者 多田 裕  東邦大学, 医学部, 教授 (90197369)
研究期間 (年度) 2000 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード認知・情動発達 / アタッチメント / ハイリスク新生児 / 脳波右脳優立性 / ハイリスク児 / 認知情動発達 / 可塑性 / ブラゼルトン検査 / 心拍 / 脳波
研究概要

協力者は在胎37週未満で出生した25名の児とその母親である。母親に本研究の趣旨を説明し,あらかじめインフォームド・コンセントを得た。NBAS・心拍・脳波測定を退院前1週間以内,退院後1週間以内,退院日を基点として1,2,3,6,9,12ヶ月目にそれぞれ1回,家庭内において施行した。ただし,NBASは退院3ヵ月迄施行した。心拍と脳波は児の睡眠中に行われた。脳波の測定ポイントは10-20法に基づき,Fp1,Fp2,C3,C4,01,02,T3,T4の8点である。
NBAS,心拍,脳波の測定結果を独立変数,母子分離再会実験におけるアタッチメント行動を従属変数として重回帰分析を行った。心拍データはスペクトル値,脳波データはスペクトル値を基にして算出した右脳優位性を用いた。その結果,第5・8エピソードにおける回遊行動に有意差が見られ,回避行動が強い児は前頭前野に右側優位性を示した。第5,8エピソードは母親と児とが再会する場面である。従ってこの結果は,睡眠時に右脳優位な児は,覚醒時の母子再会場面において抑制的であることを示唆している。
前頭部右側の活動が高まると,引きこもり行動(withdrawal-related behavior)に関係する情動・行動の被傷性(vulnerability)を高める,という仮説が提唱されている(Davidson & Tomarken,1989)。本研究の結果はこの仮説を間接的に例証するものである。
B群児の認知・情動発達は良好で,A群児のそれは良好ではない,と米国では報告されている。A群児は母親に対する回避行動が高い群である。本研究にて得られた脳波データと回遊傾向との関連性は従って,将来の認知・情動発達を予測させる。これは母子に対して臨床的介入のための資料となり得るものである。現在,1歳以降の追跡調査を継続中であり今後,認知・情動発達との関連性をより詳細に検討する予定である。

報告書

(5件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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