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高齢者の死の準備学習支援プログラムの開発と評価研究

研究課題

研究課題/領域番号 12610157
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関大阪市立大学看護短期大学部

研究代表者

石井 京子  大阪市立大学看護短期大学部, 看護学科, 教授 (30259494)

研究分担者 上原 ます子  大阪府立看護大学, 看護学部, 教授 (10203473)
研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード死の準備学習 / プログラム開発 / ワークショップ / 体験学習 / 高齢者 / グループワーク / 生涯教育 / 死の準備教育
研究概要

平成12年度は高齢者の死の準備状態を質問紙調査により把握した。対象は老人大学の受講生250名、平均年齢67歳で男女ほぼ半数である。希望する死亡場所は自宅が46%で最も多く、看取って欲しい相手は配偶者、娘などであった。死を話題にしている頻度は尊厳死や病名告知などは約80%が行っており、その話し相手は配偶者が多数である。自分の死が避けられないときの対応についての希望は60%が伝えており、その70%が真実を伝えて欲しいと希望していた。
平成13年度は老人大学受講生への死の準備学習支援のワークショップを実施した。死の準備状態調査時に講義の1ヵ月後の2回のワークショップへの参加者を募集した。39名の参加者(男15名、女24名)を5グループに分け、話し合いやロールプレイを中心のグループワークを行った。ワークショップの前後に調査により評価を行った。参加動機は「先月の講義内容を詳しく知りたい」、「新しい情報を得たい」、「他人の死の思いや看取りについての話を聞きたい」など、情報収集があげられた。ワークショップ後の評価では「有用な情報が得られた」(82.4%)、「他人の話を十分に聞けた」(88.2%)、「満足した」(78.8%)など、参加型学習としての評価が得られた。
平成14年度はワークショップ参加者に対して追跡調査を行い、死の準備学習支援プログラムの評価を行った。追跡調査はワークショップ終了後6か月後に郵送で行った。半構成質問紙で、自由記述で記入を求めた。8人より回収された。ワークショップ参加後の変化については、気持ちの変化としては、近いうちに訪れるだろう死に対して心の準備をしなければと思った、最期まで尊厳ある生活を送りたいという気持ちが強まったなどが上げられた。行動したこととしては、身辺整理、病気の兄弟を見舞う、延命処置をしないように文書を医師と家族用に書いたなどが上げられ、また、家族に自分の意思を伝えたなどが述べられていた。
このように、死の準備学習の講義、ワークショップの体験学習、追跡調査より、高齢者は死の準備について考え、行動が促進される事が見受けられた。さらに、その体験を次年度のワークショップで人に伝える役割にも参加があり、本プログラムは死の準備学習を促進すると評価できる。

報告書

(4件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 石井京子, 上原ます子: "高齢者の死の準備状態の分析-5年間の変化-"老年社会科学. 第22巻2号. 193 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 上原ます子, 石井京子: "高齢者が体験した看取りの意味と家族へのケアの課題"老年社会科学. 第22巻2号. 191 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石井京子, 上原ます子: "高齢者への死の準備学習支援プログラムの実践と評価"老年社会科学. 第24巻2号. 169 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石井京子, 上原ます子: "高齢者のその準備状態に関する研究-5年間の経時的変化から-"ヒューマンケア研究. 第3号. 1-10 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] ISHII, Kyoko & UEHARA, Masuko: "Changes in the preparedness for death by Japanese elderly people over a five-year period."Japanese Journal of Gerontology,. vol.22, No.2. 193 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] UEHARA, Masuko & ISHII, Kyoko: "A meaning analysis about the elderly's nursed experience"Japanese Journal of Gerontology,. vol.22, No.2. 191 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] ISHII, Kyoko & UEHARA, Masuko: "The dievelopment research of the preparation learning program of the death to the elderly people"Japanese Journal of Gerontology,. vol.24, No.2. 169 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] ISHII, Kyoko & UEHARA, Masuko: "Changes in the preparedness for death of elderly people over a five year period"Journal of Human Care Studies,. vol.3. 1-10 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石井京子, 上原ます子: "高齢者のその準備状態に関する研究-5年間の経時敵変化から-"ヒューマンケア研究. 第3号. 1-10 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 石井京子, 上原ます子: "高齢者への死の準備学習支援プログラムの実践と評価"老年社会科学. 第24巻2号. 169-169 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 上原ます子,石井京子,上野直: "高齢者が体験した看取りの意味と家族へのケアの課題"老年社会科学. 22,2. 191-191 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 石井京子,上原ます子: "高齢者の死の準備状態の分析-5年間の変化から-"老年社会科学. 22,2. 193-193 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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