研究課題/領域番号 |
12610188
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 高知女子大学 |
研究代表者 |
沈 潔 高知女子大学, 社会福祉学部, 教授 (20305808)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 民間非営利団体 / 中国福祉基金会 / 福祉サービス提供 / 第三セクタ / 社会福祉施設形態 / 社会福祉施設の形態 / 福祉産業 |
研究概要 |
本研究は利用者主体や市民参加という新し連帯意識とアジア独自な福祉文化との関連を検討する上で、福祉改革の一環として取り始めた非営利組織(NPO)の福祉サービス参入のあり方に関する日中比較研究である。 研究の手法は現実の福祉問題だけにとどまらず、歴史、文化も視野に入れ、その福祉サービスの参与に影響する歴史的、文化的な要因を解明すると共に、福祉民営化の方向性や参与のあり方を明示しようと試みた。研究は、歴史と現実の二段階に沿って進めている。中国近代国家成立後に、協同組合思想が中国に伝わってきたと言われている。その背景で近代化意味での非営利組織は急速に形成、発展した政策的、社会的動因を歴史的観点から分析した。または1940年代の中国で影響力を持っていた非営利組織「中国福利基金会」の実践活動を取り上げ、その組織の構成、福祉サービス、募金活動などを解明すると共に、中国福祉非営利組織の独自性とは何なのかを追究した。そしてこれらを論議の土台にして、焦点を社会改革の現実社会にまわし、福祉NPOの新たな勃興が福祉改革との連動性及び歴史上の非営利組織との連続性を解明しようと試みた。または、実証的な視点で独自な現地調査のデータに基づき、日本の現状を照らしながら中国における福祉NPOの定義、類型、財政の基盤を分析し、行政補完型・公民協調型・住民互助型に類型化した福祉NPOの福祉サービス参入のあり方を提示した。 最後に、近年中国政府で公布されたNPOに関する法律条例を整理、翻訳して、資料として添付した。 報告書の目次 第1章 歴史的視点から見る中国の非営利組織 第2章 1940年代における中国非営利組織の実践活動 第3章 中国社会福祉改革とNPOの勃興 第4章 介護施設の実態とNPOの福祉課題 第5章 福祉NPOの類型及び経営活動の評価基準
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