研究課題/領域番号 |
12610192
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 宮城学院女子大学 |
研究代表者 |
高橋 英博 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (80206838)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 地方都市 / 内発型発展 / 地域経営 / 東北地方 / 工業都市 / グローバリゼーション / 場所の個性 / 高付加価値型経営 / 高付加価値型企業経営 / 地方中小都市 / 内発的発展 / 地場産業 / <場所の個性> / <場所の個性>の抽象化 / 「開発」 |
研究概要 |
1 東北の主な地方工業都市を対象にした各年度の調査を踏まえて、とくに岩手県北上市と山形県米沢市の二つの工業都市を事例とした研究論文を作成し、『宮城学院女子大学研究論文集』96号(2002年)に発表した。そこでは、この2都市を早期内陸型の企業誘致都市として位置付け、その外来型の工業振興史のなかに各々の都市の「場所への意図」が具現されていることを実証的に明らかにするとともに、近年の工業振興に見られる内発型の性格とその具体的な取り組みとその意義について考察を加えた。 2 これまでの調査研究を踏まえて、「場所」にかかわる理論的な一般化を試み、その検討の成果を東北都市学会(於山形市)において口頭発表した。報告のタイトルは、「場所に関する社会学的一試論---東北の開発史をヒントにして---」である。そこでは、眼前の各都市の場所の個性の形成過程にはたす場所への「意図」の有無とその内容、そしてその主体が非常に大きな意味をもつという点を主張するとともに、今後の場所の形成の在り方を左右するものとして、場所にたいする「意図」とその内実が重要な要素となることを主張した。 3 とくに岩手県花巻市を対象とした各年度の調査を踏まえて、研究論文を作成し、『東北都市学会年報』5号(2003年)に投稿した。そこでは、花巻市の工業がもつ東北地方のなかでの内発型の性格を具体的に明らかにするとともに、近年の内発型の工業振興策の成果と課題について検討を加えた。 4 上記の3つの研究成果に1980年代以降の経済のグローバル化が東北の製造業に与えた影響とその特徴に関する論文を加えて、研究成果報告書(68頁)を作成した。
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