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グローバル化のもとでのサン・シモンの社会組織論に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12610212
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関中京大学

研究代表者

松田 昇  中京大学, 社会学部, 教授 (00030049)

研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2002年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードグローバル化 / ヨーロッパ連合 / サン・ピエール / ウィーン会議 / ソ連崩壊 / 権威主義 / ルーニン / ゲルツェン / 労働・インダストリー / 芸術(家) / 娯楽 / 政治的・社会的 / 平和 / ヨーロッパ・地球 / ナポレオン / 神聖同盟 / デカブリストの乱 / ウィーン体制 / オガリョーフ / ラブローフ / サン・シモン / 社会的 / 労働 / 中間集団
研究概要

まず、グローバル化とは何か、をめぐっての議論を概観したうえで、グローバル化に立ち向かうEUとフランスの動向についてのべた。本稿の目的はいうまでもなく「EU統合思想の一先駆者としてのサン・シモン」論である。考察の対象はサン・シモンの共著『ヨーロッパ社会の再組織について』(1814)である。この作品は、F・マニュエルによると、「サン・シモンの生涯において最も成功を収めた刊行物の一つである」が、サン・シモン研究者の評価は1980年代までは低いものであった。しかし、1990年代に入り、とくにEU統合がその評価を変え始めた。私は、この作品でサン・シモンが人々に何を訴えようとしたのかについて、最近におけるその意義と併せて、要約的にだが、論じた。
つぎに、グローバル化に拍車をかけたソ連崩壊を契機に、権威主義的な「ソ連型社会主義=サン・シモン主義の終焉」とする論調が強まった。そこで、ロシアにおけるサン・シモン主義の変遷はどのようなものであったかを調べた。そこでは、サン・シモンがロシア人の弟子とするルーニンについて論じたうえで、サン・シモン主義の本が貪り読まれた1840年代から1970年代を最後に三つのピークをもつことをみた。たしかに、ロシアでは、ソ連崩壊後、社会学=マルクス主義社会学に併せて、サン・シモンも姿を消した。しかし、近年、社会学の教科書の刊行とともに、社会学者としてのサン・シモンも事典に登場し始めたのである。
なお、パリにて、ペール・ラシエーズ墓地にあるサン・シモンの墓碑の再建の経緯、サン・シモニアン・パサージュにおける「サン・シモニアン」の名を冠した社会事業アパートおよび事務所の実在・活動の発見もまた、調査研究の成果のひとつである。

報告書

(4件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 松田 昇: "サン・シモンにおける「社会」概念と「労働」概念"中京大学社会学部紀要. 15-2. 21-38 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 松田 昇: "ロシアにおけるサン・シモン主義"社会科学研究(中京大学). 21-1-2. 91-110 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 松田 昇: "サン・シモンのヨーロッパ論"中京大学社会学部紀要. 18-2. 75-96 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Noboru Matsuda: "On the concept "social" and "labour" in Saint-Simon"CHUKYO UNIVERSITY FACULTY OF SOCIOLOGY BULLETIN (Chukyo University Faculty of Sociology). 15-2. 21-38 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Noboru Matsuda: "Saint-Simonism in Russia"SHAKAIKAGAKU-KENKYU (Institute for Research in Social Science of Chukyo University). 21-1・2. 91-110 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Noboru Matsuda: "Europe in Saint-Simon's Thought"CHUKYO UNIVERSITY FACULTY OF SOCIOLOGY BULLETIN (Chukyo University Faculty of Sociology). 18-2. 75-96 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 松田 昇: "ロシアにおけるサン・シモン主義"社会科学研究(中京大学). 第21巻第1・2合併号. 91-110 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 松田昇: "サン・シモンにおける「社会」概念と「労働」概念"中京大学 社会学部紀要. 第15巻第2号. 21-38 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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