研究課題/領域番号 |
12610217
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
高瀬 武典 関西大学, 社会学部, 教授 (90187956)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 組織社会学 / 組織エコロジー / 新制度派 / 個体群生態学 / 群集生態学 / ネットワーク / オーストラリア / 組織進化 / 組織変動 / 組織構造 |
研究概要 |
組織の進化について、従来から経営学でよくとられてきた個体レベルに焦点をあてた枠組みではなく、杜会のマクロな文脈のなかでの組織の位置付けを明確にする枠組みの構成をめざした。理論上構成上の問題点については、組織エコロジー的視角と新制度派組織社会学的視角を導入して、組織とネットワークの関係を分類するための枠組みの整理を中心に検討した。実証面での問題点についても、じっさいの組織個体群データを素材として用いて方法上留意すべき点を確認した。全体の研究を以下の三つの段階にそって進めた。まず、近年の組織杜会学の諸研究に関し、とくに組織エコロジーや新制度派の枠組みが組織進化の研究にとっていかなる意味をもつかという視点からレヴューを進め、生物学における群集生態学の理論枠組みを参考にしたうえで組織エコロジーのなかの「群集生態学的アプローチ」がもつ可能性をネットワーク分析と関連づけて考察した。つぎに神奈川県の製造業の事業所に関するデータへ「個体群生態学」的分析の結果にもとづき、「個体群」レベルにおける組織エコロジーの諸命題が、複数の個体群から構成される「群集」レベルにおいてどのような意味をもつのかについて注意を払いつつ、「群集生態学」的分析の適用可能性について検討した。最後に、オーストラリアの経済学において行われてきた、倒産確率と産業の統合効果に関する実証研究のレヴューを土台にして、群集生態学的アプローチの国際比較の可能性や、経済のグローバリゼーションが組織進化に対して及ぼす影響について示した。
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