研究課題/領域番号 |
12610221
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 四国学院大学 |
研究代表者 |
佐藤 友光子 四国学院大学, 社会学部, 教授 (60309705)
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研究分担者 |
松木 十美 (逢坂 十美) 四国学院大学, 社会学部, 助教授 (90194117)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 高齢者アイデンティティ / アイデンティティの持続と変容 / 年齢意識 / 高齢者イメージ / 役割移行 / 身体イメージ / ライフスタイル / ライフコース / アイデンティティ / 高齢期 |
研究概要 |
本研究は、高齢期への移行の主観的側面への関心から、高齢者アイデンティティの形成過程に焦点をあて、その形成因とメカニズムを解明し、さらに高齢者のアイデンティティ構造と高齢者アイデンティティの意味について探ることを目的とする。 上記の研究課題をめぐって、2000年と2001年に香川県善通市の自営業者およびシルバー人材センター登録者に対する量的・質的調査が予備調査として実施された。これらをふまえ、2つの調査票調査が2002年と2004年に実施された。現在までの主な知見とともに紹介する。 A.全日本マスターズ陸上競技選手権大会参加者のスポーツ意識と生活意識に関する調査…第23回大会参加者への配票調査 知見1:老い受容意識、生活目標、スポーツ価値意識の間には関連が認められた。 知見2:年齢グループや老い受容意識が参加者のスポーツ活動のあり方や生活に影響を与えている。 B.中高年者の生活の歩みと高齢者観に関する調査」…東京23区内在住の55〜84歳男女を対象とした郵送調査 知見1:「高齢者」として自分自身を認知している者の割合は、70歳台前半から後半にかけて大きく増加する。 知見2:「高齢期にはいる年齢」は、高年齢グループほど高く設定する傾向がある。 知見3:近年では、意識の上で「高齢期」に達する速度は女性より男性の方で速い可能性がある。 知見4:高齢者自認がない者の方がある者よりも概して心理的福利状態が良好であるが、男性の75歳以上年齢グループでは逆転傾向がみられる点は注目に値する。 今後の課題として、A、Bのデータを比較することによって個人間差異をもたらす背景についての考察を進展させること、量的・質的調査データの統合によって高齢者のアイデンティティ構造と高齢者アイデンティティの意味に関する理論を発展させること等があげられよう。
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