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高校中退者の進路決定過程における「学校経験」の影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12610234
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育学
研究機関宮城教育大学

研究代表者

古賀 正義  宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (90178244)

研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード生徒文化 / 逸脱行動 / 生徒アイデンティティ / 反学校文化 / キャリアガイダンス / フリーター指向 / 高校ランク / 補償教育 / 友人ネットワーク / チャーター / 学校文化 / 高校制度 / チャレンジスクール / 家庭環境 / 逸脱行為 / 不登校 / キャリア・ガイタンス / フリーター / 高校階層
研究概要

本研究は、退学率の高い地方高校で、生徒の退学がどのような条件の下で決定され、また、その後の社会生活にいかなる影響を与えたのかを、インタビュー調査などによって明らかにしようとしたものである。
3年間にわたる研究成果として、以下のような知見をえた。
1.在籍生徒調査:学校生活の評価と退学指向との関連に関して、質問紙と聞き取りにより調査したその結果、就職意欲があり、広い友人ネットワークを有し、学校生活への不満の強い生徒に退学指向が強いが、それは学枝規範への逸脱とはつながらないことが指摘できた。また、就学指向の強い生徒であっても、退学者との対比から自分自身の学校評価を構築する傾向があった。
2.教員調査:各世代の教員に対して、退学指向の生徒への指導と退学の抑制方法などについて聞き取りを行った。その結果、当該学校に対するネガティブな評価が退学を誘発するとし、各ケースによって退学過程は異なり、進路転換から「危機」まで多様であるとされた。
3.退学者調査:退学した生徒について聞き取り調査を実施した。その結果をみると、彼らが退学を否定的に理解することはなく、家庭の生活環境の制約や学校の世評からの抑圧などを回避し、自分の好む生活スタイルの実現を図る有用な決定と評価していた。しかし、学枝時代の友人関係の残存がそうした意識を下支えしているといえ、就学自体を否定する声はなかった。
それゆえ、高校選択方法の転換や転学の確保など、再チャレンジ可能な高校システムを構築し、校内での人間関係作りを支援していく体制を整備することが重要とみられた。

報告書

(4件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 古賀正義: "「中退問題」に関するディスコース分析(第二次報告)-地方高校での事例調査から"宮城教育大学紀要. 第36巻(印刷中). (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 古賀正義: "<教えること>のエスノグラフィー-「教育困難校」の構築過程"金子書房. 248 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masayoshi Koga: "A discourse analysis to the Understanding of the high school dropout problem : second report"The bulletin of Miyagi University of Education. 36 printing now. (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masayoshi Koga: "A ethnography of teaching : a case of the low-ranked high school"publisher Kanekoshobo. 248 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 古賀正義: "「中退問題」に関するディスコース分析(第二次報告)-地方高校での事例調査から-"宮城教育大学紀要. 第37巻. 325-332 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 古賀正義: "<考えること>のエスノグラフィーー「教育困難校」の構築過程"金子書房. 248 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 古賀正義: "「中退問題」に関するディスコース分析(第一次報告)-高校での事例研究"宮城教育大学紀要. 第34巻. 221-239 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 古賀正義 (編): "高校の事例史(仮題)"嵯峨野書院(校正中未定). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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