研究課題/領域番号 |
12610243
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
柳本 雄次 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (30114143)
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研究分担者 |
末岡 一伯 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (90002633)
鄭 仁豪 筑波大学, 心身障害学系, 助教授 (80265529)
石井 詩都夫 北海道情報大学, 通信教育部, 教授 (60168169)
真野 勝友 筑波大学, 学校教育部, 教授 (80015891)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 日本語教育 / 外国人児童生徒 / 学校適応 / 学校文化 / 特別支援 / 多文化教育 / 外国人子女教育 / 異文化理解 / 特別な教育的ニーズ / 教育相談員 |
研究概要 |
外国人子女の学校環境における適応について、外国人の集住する群馬・大泉、静岡・浜松及び愛知・豊田の3地区において学習面・生活面等の問題を中心に学級担任教師、日本語教育指導教師、管理職者、教育委員会関係者に対しては面接法によって、また外国人子女に対しては質問紙法によって、実態・意識調査を実施した。面接調査の結果、外国人子女の中には、生活習慣・文化様式の違いから違和感や疎外感を持つことがみられることから、学校関係者は互いに認め合い、思いやりを持つことを重視した対応に留意していた。また、外国人子女の母国文化を大切にしつつ、日本の学校に適応させていくことも大切にしていた。さらに、外国人子女と共生する日本人生徒の国際感覚を高める指導の工夫をしていた。質問紙調査は、同地区の外国人中学校生徒計167名から回答を得た。適応状況は、来日時の年齢、滞日期間、日本の学校の教育経験により差異がみられた。適応群は、幼少期より日本の社会で生活し、日本の学校文化に触れ、学校の規則も抵抗なく受け入れていた。困難な場面に直面したときも的確な判断に基づいて積極的な対応をしていた。不適応群では、高年齢時の来日で、日本の学校のシステム・規則の違い、行事や部活動に関する考え方の違いなどが母国の学校生活と比較し受入れられず、差別や孤独感を感じていた。共通して家庭からの学習に対する援助が得られないため、学校の成績が低下し、学習意欲が縮減し、高校への進学や就職を困難にしている事情がうかがえた。
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