研究課題/領域番号 |
12610361
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所 (2001-2002) 奈良国立文化財研究所 (2000) |
研究代表者 |
渡辺 晃宏 (渡邉 晃宏) 独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・平城宮跡発掘調査部・史料調査室, 室長 (30212319)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 平城宮 / 平城京 / 木簡 / 墨書土器 / 出土文字資料 / 都城 / 官衙 / 正倉院文書 / 平城宮編年史料集成(稿) |
研究概要 |
木簡・墨書土器をはじめとする出土文字資料、『続日本紀』・正倉院文書などの文献史料から平城宮・京の構造を考えるための基礎的な史料の抽出を行い、それぞれのもつ歴史的な意義を整理した。そして、律令国家形成の舞台であり、古代を代表する都城としての平城宮の官衙・宮殿の配置について考察した。この成果に基づき、平城宮をはじめ古代の宮都の構造を考えるための基礎資料を編年順に並べ、一つ一つのもつ意義を綱文として端的に示し、かつ重要事項について註釈を加えた史料集である『平城宮編年史料集成(稿)』を編集し、冊子体の報告書の主体とした。本史料集は、3ヵ年の研究の基礎作業であると同時に、研究成果の集大成としての性格を併せもっている。史料集の註釈の形ではあるが、3ヵ年の研究成果に基づく現在の知見を盛り込むことができたと考える。 また、研究成果の概略は、別掲の論考などで逐次発表したが、特に、2001年10月13日に行った九州史学研究会大会(於九州大学)における公開講演「平城宮・京の構造と出土文字資料」はその要旨を述べたものである。そこで、冊子体の報告書においても、『平城宮編年史料集成(稿)』とともに、この講演を元にその後の研究成果を加味して活字化した「平城宮・京の構造と出土文字資料」(『九州史学』134、2001年11月)に、さらに補訂・加筆した論考を掲載した。 なお、平城宮の全体像と歴史的な流れについての私見を盛り込んだ概説書『平城京と木簡の世紀』(講談社版日本の歴史04巻)を別に刊行しているので、併せて参照されたい。木簡・墨書土器などの出土文字資料の出土位置図については、なお検討を要する部分が多く、付図の形でその概略を示すにとどめた。発掘成果と文献史料の研究成果の融合という当初の目的は、なお課題として残っていることを銘記しておく。
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