研究課題/領域番号 |
12610386
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
根津 由喜夫 金沢大学, 文学部, 助教授 (50202247)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ビザンツ / 民族共生 / 民族問題 / アルメニア人 / ブルガリア人 / 地域社会 |
研究概要 |
今回の研究の課題は、国土の中に様々な民族集団を抱え、時として厳しい対立や緊張関係を生みつつ、長期的には一定の安定と相互の共生システムを築くことに成功したビザンツ社会の実態をできるだけ詳細に解明することにあった。ここでは、ひとつの事例研究の試みとして、対象とする時期を11-12世紀に絞り、以下の3つの角度からこうした主題に取り組むことを目指した。 第一の視点は、11世紀後半、トルコ人の侵入に伴う混乱の中での小アジアの現地住民の動向を、当時、この地域で勃発した反乱の過程を分析することによって明らかにすることである。小アジア内の異なる地域でほぼ同時期に発生した複数の反乱を相互に比較することにより、それぞれの地域が抱えた特殊事情や、地域の枠組みを越えた当時の小アジアの全般的な情勢などがそこから浮かび上がらせることを目指した。 第二の視点は、11世紀末から12世紀初頭のバルカン半島、とくにテッサロニケ周辺の地域における社会構造を、主としてアトス山修道院文書の分析を通じて解明することである。この時期、この地域にはトルコ人に故郷を追われた小アジア出身の貴族家門が多く移住している。ここでは彼らが現地社会に同化してゆく過程で生じた様々軌轢が解決されてゆくプロセスを、修道院に残された訴訟・係争関係文書を読み解きながら解明しようと試みた。 最後に第三の視点として、西欧勢力の大規模な東地中海沿岸地域への進出が始まった12世紀において、ビザンツが国家の内外においてこうした勢力にいかに対処したかが考察された。
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