研究課題/領域番号 |
12610387
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 同志社大学 (2002-2003) 岐阜大学 (2000-2001) |
研究代表者 |
服部 伸 同志社大学, 文学部, 助教授 (40238027)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ドイツ史 / 医師・患者関係 / 医師資格 / オルタナティブ医療 / ホメオパシー / 自然療法 / 専門医 / 医学教育 / 医療資格 / ホメオパティー(ホメオパシー) / ホメオパティー医 / 下層医業者 / 手工業的外科医 / 無資格治療師 |
研究概要 |
本研究を着手するにあたって、まず、患者の立場に立った治療を行うと宣伝されてきたホメオパティー医の実情を探ろうとした。しかし、個別のケーススタディーに必要な史料を発掘することは難しく、ホメオパティー医が、集団としてどのような行動をとったかを分析するととから、彼らと患者の関係を浮かび上がらせることにした。 具体的には、専門医制度が整備されてくる中で、ホメオパティー医が、同僚である正統医学の医師との関係をどのように構築していったか、また、その際、患者との関係がどうなったかを明らかにした。19世紀末の医学は、研究の高度化とともに、次第に専門分化が起こり、ワイマル期になると、医師職業団体の中で専門医認定制度が生まれた。 ところで、専門医認定が行われるようになると、専門医以外の医師が、特定の治療法などを名乗ることが難しくなった。ホメオパティー治療を行う医師は「ホメオパティー医」を名乗ることが難しくなった。これでは、患者が彼らを識別できなくなり、彼らは存続が不可能になる。このような事態にあって、ホメオパティー医の専門職団体は、正統医学の医師との妥協を図ることによって、自分たちが「ホメオパティー医」を名乗ることを認めさせようとした。その反面、これまでホメオパティー普及のために活動しており、正統医学に批判的なホメオパティー患者団体の機関誌への投稿に制限を加えるなど、患者団体との距離を取り始めた。 つまり、ホメオパティー医は自分たちの生き残りのために、患者団体との関係よりも、正統医学の医師との関係を優先したのである。
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