研究課題/領域番号 |
12610426
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
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研究機関 | 北海道開拓記念館 |
研究代表者 |
右代 啓視 北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (30213416)
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研究分担者 |
鈴木 琢也 北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (40342729)
赤松 守雄 北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (70132826)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | オホーツク文化 / 擦文文化 / アイヌ文化 / 古代 / 中世 / 古環境 / 気候変動 / 蝦夷 |
研究概要 |
本研究の目的は、アイヌ文化期のチャシの起源を再検討するとともに、その成立過程について明らかにするものであり、北東アジアの中にチャシがどのように位置づけられるか遺跡の立地環境や遺構、遺物などから具体的に比較検討するものである。さらに、平安海進期(8世紀と10世紀の二つの温暖のピーク)以降の環境変化を明らかにするとともに、チャシの成立過程や文化、人の移動などに環境の変化がどのように影響を与えたか、その全貌を明らかにするものであり、その成果は次のとおりである。 1 南の防御集落(擦文文化・東北地方の土師文化)と北の壕・塁壁内集落(オホーツク文化)の存在を明らかにし、これらの成立の背景には平安海進期の影響があった。 2 防御集落と壕・塁壁内集落の存在から、集落と砦が分離することでアイヌ文化のチャシが成立したことを明らかにした。 3 チャシが北海道はもとよりサハリン、千島列島に拡がる一因として15〜16世紀の小温暖期の存在と、その影響があったことを指摘した。 4 アイヌ文化のチャシは、大陸のガラディシチェ(山城・平城)とカムチャツカのオストローグなどと発展過程のなかで密接なかかわりがあり、10〜15世紀は大陸およびサハリンとの強い関連性が伺われ、・16〜18世紀では千島列島を含めカムチャツカとの強いつながりが伺われた。 5 本研究では、これらのチャシ、防御集落、壕・塁壁内集落などを含めたデータベースを作成し、さらに研究を発展させ、継続的に研究を進めるものである。これらに基づき報告書を作成する。
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