研究課題/領域番号 |
12610432
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国語学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木田 章義 京都大学, 文学研究科, 教授 (30131486)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | モンゴル語 / 日本語 / 比較文法 / チャハル方言 / 活用 |
研究概要 |
本年度も、モンゴル語の文法の分析に重点をおいた。モンゴル語の文法はシベ語(満州語口語)の文法ときわめてよく似ているので、シベ語文法書をモンゴル語に書き換える作業をおこなった。シベ語文法書が日本語文法の枠組みで組み立てているので、結局、モンゴル語も日本語文法の枠組みで記述していることとなる。文法書は、常に完成ということがなく、一つの疑問点を解消しても、次々と疑問点が現れてくる。現在のところ、大きな疑問点はほとんど無くなっているが、それでも、時制の体系をどのように定めるのかは、まだ明瞭な結論は出せていない。 モンゴル語のチャハル方言を基準としているために、どの地方の方言を標準とすべきかという点にも若干の問題が残っている。前年度までに集積した資料に基づき、音韻やアクセントなどについても、標準チャハル方言の確立に努めた。 現在の段階では、モンゴル語の文法の骨格については明らかにできているので、取り敢えずの形であるが、文法書を作成している。この文法書の完成のためには、音韻の記述方法をより正確で、体系的なものにするのと、動詞に付く接辞の整理を、もう少しやっておく必要がある。 モンゴル語文法書は将来公刊の予定である。 また、『元朝秘史』をはじめとする歴史的文献の読解については、時間の関係で、あまり進まなかったが、歴史的な文法の変化は、必須の知識であるので、更に追求して行く予定である。
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