研究課題/領域番号 |
12610458
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
和田 道子 中京大学, 教養部, 教授 (70183126)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 霊元院 / 宮廷歌壇 / 歌人 / 家学 / 歌学 / 注釈書 / 歌会 / 道統 / 秘伝 / 近世前期 / 歌壇 / 先代御便覧 |
研究概要 |
本研究は霊元天皇(院)の時代に焦点をあてて、近世前期宮廷歌人の文学活動の実態を実証的に把握することにより、近世前期宮廷歌壇の全体像を通観するための基礎を築こうとするものである。この目的のために、平成12年度は、霊元院歌壇において開催された和歌御会を中心に研究して、平成13年度は、霊元院歌壇において継承された歌学秘伝を中心にして、平成14年度は、霊元院の時代に成立した注釈書を中心に研究を進めてきた。 研究最終年度の本年は、これまで通り、各地の専門図書館を訪れ、筆写あるいは紙焼き写真によって資料を収集するとともに、収集した資料をもとに、霊元院歌壇を概観することを試みた。 まず、これまでに収集した資料の概要をコンピュータに入力し、収集した資料の位置付けを試みた。しかしながら、霊元院歌壇における官廷歌人は、後水尾院あるいは霊元院の兄弟弟子にあたる。様々な方向から、同種の内容を検索して一覧してみたが、必ずしも宮廷歌人の位置づけや道統を明らかにする有効な手掛りとはならなかった。 そこで、次に、宮廷歌人が家において受け継いだ家学の道統に着目した。宮廷歌人は皇族を中心とした歌壇において歌学を学ぶが、その他に、親から子へと受け継がれる家の学問が継承されている。これらのことを明らかにするために、これまでに収集してコンピュータ入力した資料を、歌人の家ごとに整理した。これらの資料を他の家の資料と比較することにより、家に伝わる家学を守りつつ、宮廷歌壇の一員として活動している宮廷歌人の概要を概観することが出来た。これが、本研究の成果である。 なお、コンピュータ入力した資料の一部は、冊子体の報告書に掲載予定である。
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