研究課題/領域番号 |
12610468
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国語・中国文学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
橋谷 英子 (馬場 英子) 新潟大学, 人文学部, 教授 (80189513)
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研究分担者 |
千野 明日香 法政大学, 第一教養部, 教授 (40216560)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 中国の昔話 / 昔話タイプ / 曹松葉 / W,エーバーハルト / 金華市 / 林蘭 / 『民間月刊』 / 中国 / 昔話 / 金華 / エーバーハルト / 中国金華 / 民間文学 |
研究概要 |
本研究では、民国期の昔話研究の集大成とも言えるエーバーハルトの『中国の昔話タイプインデックス』を基本文献として、中国および日本でエーバーハルトが利用した資料およびエーバーハルトの利用資料に漏れている重要文献について、存在を確認し、できる限り閲覧調査した。最初に上海で、現在、中国で閲覧できる民国期の関係図書を調べた。次にベルリンでエーバーハルト関連の中国関係資料の調査を行った。さらにエーバーハルトに献辞をささげられている曹松葉について、二年目に出身地の浙江省金華で遺族及び地元研究者に聞き取り調査を行い、今まで生没年も知られていなかった曹松葉の経歴のあらましを明らかにした。また曹松葉の出身村曹宅鎮で老人たちから二年間にわたって昔話を聞いて、100話ほどの話を記録した。ベルリンへの空爆で失われてしまった曹松葉が蒐集してエーバーハルトに提供したという「金華昔話集」の500話には遠く及ばないが、金華の昔話伝承情況についての理解を得ることは充分にできた。これらの研究成果を利用して『中国の昔話タイプインデックス』主要部分の訳稿を完成させた。1920年代から30年代という中国昔話研究のもっとも盛んだった時期の各地の「民俗」雑誌や昔話集は、現在原本を見られないものが多い。今回の調査で閲覧できた資料のうち、特に重要と思われるものについては、資料検索の助けとなるように、目次を載せた。当時の中国の民間文学研究者についても、解放後も大学に残って研究を続けたごく一部の人を除き、全く顧みられていない場合がほとんどなので、その経歴を明らかにするように努めた。しかし、この点については、曹松葉を除き、まだ十分な調査ができていない。
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