研究課題/領域番号 |
12610488
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語・英米文学
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
秋 孝道 新潟大学, 人文学部, 助教授 (60192895)
|
研究分担者 |
佐藤 直人 九州大学, 留学生センター, 講師 (50315149)
内田 恵 静岡大学, 教育学部, 教授 (80185032)
大石 強 新潟大学, 人文学部, 教授 (70100980)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
|
キーワード | 副詞類 / 副詞節 / 原因節 / 目的節 / 様態節 / 理由節 / 関係代名詞節 / 副詞説 / 原因説 / 目的説 / 様態説 / 理由説 / 関係代名詞説 |
研究概要 |
本研究においては、まず初年度(平成12年度)に、先行研究の調査として、英語と日本語の副詞類に関する従来の分析に対して詳細な検討を行なった。次に、英語の副詞節先行研究を援用し、英語と日本語の「原因」、「目的」、「様態」などを表す副詞節の類似点に着目して、これらの副詞節の統語的・意味的・機能的特性を考察した。その結果、日本語の当該副詞節の統語的階層性を裏付ける言語事実、日本語と英語の当該副詞節の類似性を示す言語事実などを確認することができた。また、日本語の当該副詞節の共起制限に関する一般的法則性を示唆する言語事実、さらにこの法則性に対する重要な例外現象が明らかになりつつある段階に至った。 次年度の最終年度(平成13)においては、明らかにされた英語と日本語の副詞類の類似点・相違点を主たる研究テーマとし、現在の言語理論を念頭に置いてこれらの統語論的・意味論的・機能論的側面に考察を加えた。具体的に述べると、英語と日本語の「原因」、「目的」、「様態」などを表す副詞節の構造・分布をさらに検討し、また、その意味論的・機能論的特性を考察した。その結果、英語と日本語の当咳副詞節の全布特性に共通性は、副詞節ばかりでなく関係代名詞節においても観祭されることが明らかになった。その上で、理論的にこの共通性をどのように説明すべきかを考察した。さらに、研究対象とする英語の副詞節の範囲を、「理由」を表す副詞節にまで広げて検討し、英語の「理由」を表す副詞節と関係代名詞節にも意味的・機能的な共通性が見られることを確認した。 今後の研究としては、実証的研究が遅れている日本語の「よう(に)」副詞類の詳細な分布特性等を明らかにしてゆきたい。
|