研究概要 |
I〜VIは「報告書」で用いた大項目である。 I.資料の収集に以下の「文献解題」を使用した。(1) Mills, Sir Walter Ralegh : A Reference Guide (1986), (2) Hills, 'Recent Studies in Ralegh', English Literary Renaissance (Spring 1985), (3) Armitage, Sir Walter Ralegh, an Annoted Bibliography (1987), (4)〜(9)は省略。 II.アイルランドの現地調査について、(1)Youghalでは、耕土、農作物、オーク材について検証し、(2)Kilcoimanでは、Raleghがスペンサーとちがって美しい風物についていっていないのを奇異とし、(3)Smerwickでは、虐殺が行なわれた土地空間を検認する一方、伝説の信憑性について推定した。 III.ヴェネズェラの現地調査について、裏面の研究発表「黄金都市マノア」では,Discoverieのなかの飛瀑の描写の意図を「驚異」の喚起にあるなどとし、「ローリーのヴェネズェラ」では、調査の概要を報告した。 IV.ローリーの詩について、将来に発表する研究書が準拠する本文批評は、中心をAgnes Lathamのそれに求め、従としてネオ・ヒストリシズムに立場を置くHichael Rudickのそれに求める。 V.ローリーの散文について、裏面の「黄金都市マノア」で、時代背景を重視しつつDiscoverieについて論じた。 VI.ローリーの伝記について、さしもの数に及んだ先行研究も、最新の次の二著にとどめをさすであろうと、二著の評価を定めた。すなわち、Latham & Youings (eds.), Letters ; Raleigh Trevelyan, Sir Walter Ralegh.
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