研究課題/領域番号 |
12610549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学・音声学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
溝越 彰 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (80109123)
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研究分担者 |
サンダーズ ロバート 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 助教授 (60311552)
志柿 光浩 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (60215960)
中村 維男 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (80005454)
佐々木 昌子 東北大学, 大学教育研究センター, 講師 (80005793)
サンダーズ ロバート 東北大学, 言語文化部, 助教授 (17835724)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 言語リズム / 発話認知 / パージング / ピジン英語 / 言語リズムと身体リズムの同期 / 発信型外国語教育 / 外国語によるプレゼンテーション / 身体リズム / クリオール |
研究概要 |
本研究の主要な目的は、言語におけるリズムの普遍的な特質と機能を解明するものであり、そのために、まず第一に、日本語・英語・中国語・スペイン語、さらには、「ピジン英語」のような異形とされる言語を比較対照し、リズムの異同を調査した。その結果、例えば、英語とピジン英語のように近親性があるとされる言語間でも、文法や語彙の違いに劣らず、リズムの差が顕著であることが明らかとなった。 本研究では、次いで、コンピュータの音声加工ソフトを用いて、アクセントの強調・消去やリズム・パターンの変更・撹乱などの人工的な細工を施して、リズムの「情報量」を変えた音声を各言語のネーティブ・スピーカーに聞かせ、違和感や理解度、記憶保持時間などの実験を行った。これにより、言語リズムは、「音声のプロセシング(情報処理)」にとって重要な役割を演じていることを検証した。すなわち、リズムとは、「情報単位」をまとめる働きをするものであり、聞き手は、いわば、これをペースメーカーにしながら効率的に言語情報を処理している実態が浮かび上がった。 次なるテーマとして、言語リズムと、その伴奏とも言える身体リズムの相関についての調査を行い、各言語(文化)に特有な身体リズムを抽出するとともに、言語リズムと身体リズムの同期を人為的にずらした映像などを用いて、身体リズムが説得力や発話の印象について与える効果を検証した。 最後に、応用課題として、学習対象の外国語のリズム(+身体のリズム)を体得的に学習し、ひと通りの意思疎通にとどまらず、説得力とインパクトのある発話を行うための「発信型外国語教育」を行うためのトレーニング・システムと教材の開発に取り組んだ。
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