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同時通訳における対訳遅延の認知言語学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12610560
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 言語学・音声学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

船山 仲他  大阪府立大学, 総合科学部, 教授 (10199416)

研究分担者 玉井 健  神戸松蔭女子学院短期大学, 助教授 (20259641)
稲垣 俊史  大阪府立大学, 総合科学部, 講師 (00316019)
宮畑 一範  大阪府立大学, 総合科学部, 助教授 (20229876)
西村 友美  京都橘女子大学, 文学部, 助教授 (90237735)
笠原 多恵子  京都創成大学, 経営情報学部, 助教授 (80280014)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード同時通訳 / 言語理解 / 認知言語学
研究概要

データ構築として、同時通訳記録の文字化作業を行った。資料としては、2000年の米国大統領選挙における大統領候補討論会の第1回と第2回を対象とした。主としてNHK-BSで放映されたものを使用した。いずれも音声は英語原発言とその日本語同時通訳をステレオ録音し、それを原発言・通訳のシンクロナイズされた並行記述の形で文字化した.さらに、同時通訳資料はデジタル化し、DigiOn Sound Lightというソフトを使って、波形として視覚化した。0.01秒単位の目盛りで訳出のタイミングを測れるようにしている。名詞グループ、述語グループなどの訳出時間を測定した結果、名詞の訳出時間が平均1.6秒であるのに対し、動詞の平均訳出時間が3.9秒となり、品詞によって大きな差があることが明らかになった。
このような特徴をもつ原発言と訳出の時間的ずれの観察結果を踏まえて、同時通訳作業の特質を考察した。訳出の遅れを考察するに当たっては、時聞的な距離を測るだけではなく、ある表現が原発言中に生起してから訳出中に対応表現が生起するまでの間に、どれだけの他の表現が入り込むか(情報密度的距離)、さらに、同じ量の情報密度であっても、通訳者の処理負担度が通訳者の概念化の程度に応じて変わることに注目した「負担相対化距離」の点からも考察した。その結果、通訳者の概念化が同時通訳のプロセスにおいて重要な役割を果たしていることが明らかになった。
本研究により明らかになった同時通訳のプロセスの特質は、同時通訳という特殊な言語活動の理解を促進するだけではなく、人間の言語理解一般のプロセスを明らかにする上で重要な示唆を与えると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] FUNAYAMA, Chuta: "Cognitive Objects in Verbal Compreheusion"Language and Culture. 1. 37-47 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Funayama Chuta: "Cognitive Objects in Verbal Comprehension"Language and Culture. No. 1. 37-47 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] FUNAYAMA, Chuta: "Cognitive Objects in Verbal Compreheusion"Language and Cutture. 1. 37-47 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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