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世界貿易機関紛争処理制度の政治経済学的実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 12620089
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 政治学
研究機関青山学院大学

研究代表者

飯田 敬輔  青山学院大学, 国際政治経済学部, 助教授 (00316895)

研究分担者 鈴木 基史  関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (00278780)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード世界貿易機関 / WTO / 紛争処理 / 貿易摩擦
研究概要

当該研究者両名は平成12年度〜平成13年度の2年にわたり、世界貿易機関(WTO)の紛争処理制度について、理論および実証的研究を共同で行った。国内の裁判をモデル化するのに使われる合理的選択のモデルをWTOに応用する際、どの程度の説明力があるかを調べるのが当初の目的であった。実証研究はWTO事務局のみならず、米国やEUなどでも聞き取り調査を合わせて行った。
2年間の研究により明らかになってきたことは多岐にわたるため、簡単に要約するのは困難であるが、国際貿易制度の「法化」の原因と帰結という観点から、2点にまとめることができよう。まずWTOの設立により、多国間貿易システムは高度に司法的な制度に変貌してきたが、その原因(あるいは目的として)国内政治のマネッジという側面があることがわかってきた。つまり、国内での経済的調整には、国際レベルにおける司法的手法がある程度有用であるということである。また法化の効果という面では、力の平準化と遵守度の向上という2つの効果があることがわかった。つまり、GATT時代はきわめて外交的な紛争処理システムであったため、国力が紛争の結果に反映される余地が大きかったが、WTOのような司法的なシステムでは、その効果が削減される。またGATTでは遵守度にやや疑問が残ったものの、WTOになってからは若干の例外を除いては遵守度が一般に向上しているように見うけられる。
理論的には、当該研究者が予想していた通り、国家を単一の合理的アクターとみなすモデルはある程度有用ではあるが、それに国内政治による制約を加味して分析するほうが、WTOの理解には必要であることが明かになってきた。

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 飯田敬輔: "WTO紛争処理の2レベルゲーム分析"青山国際政経論集. 53号. 183-209 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Keisuke Iida: "Tasting the Spirit of the WTO : The Japanese Liquor Tax Case"青山国際政経論集. 56号. 127-157 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Keisuke Iida: "The Two-Level Game Analysis of WTO Dispute Settlement"Aoyama Journal of International Politics, Economics and Business. No.53. 183-209 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Keisuke Iida: "Tasting the Spirit of the WTO: The Japanese Liquor Tax Case"Aoyama Journal of International Politics, Economics and Business. No.56 (forthcoming). 127-157 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 飯田敬輔: "WTO紛争処理の2レベルゲーム分析"青山国際政経論集. 53号. 183-209 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Keisuke Iida: "Tasting the Spirit of the WTO: The Japanese Liquor Tax Case"青山国際政経論集. 56号. 127-157 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 飯田敬輔: "WTO紛争処理の2レベルゲーム分析"青山国際政経論集. 53号. 1-27 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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