[プラットホーム機能について] 1.基本的には次のサブ機能が必要である。(1)機会提供機能、(2)プロジェクト育成機能、(3)事業開始支援機能。さらに、ケースによっては、(4)事業運営支援機能が必要である。(1)機会提供機能とは、プロジェクトの構想段階で相談に乗り、構想の方向付け、構想の充実に協力する機能であって、随時にしかも継続的であることが必要である。(2)プロジェクト育成機能とは、プロジェクト化を進め、核となる協力者を確保して企画力・実行力を高め、一般の協力者を得ていく機能である。(3)事業開始支援機能とは、プロジェクトの事務局機能と初期資源を確保し、事業のキーテクノロジー、キーサービス等の確立に協力し、実際にプロジエクトの立ち上げを支援する機能である。(4)事業運営支援機能とは、プロジェクトを軌道に乗せ、経営の安定化を図る機能である。 2.公的機閧の「地域ブラットホーム」は、(3)の一部である初期資源の審査・付与機能に過ぎない。 3.プラットホー厶機能は、その前提として地域リエゾン活動が行われ、産業創出・育成のための環境整備がなされている必要がある。これは関係者相互の信頼関係の確保という点で重要である。 [コーディネート機能について] 4.コーディネータの選考は不透明な点が多く、自治体あるいは同関連団体の内部人事の感が強い。 5.高い実績を上げたケースは久留米・鳥栖地域、北海道札幌地区である。周囲の活動の評価も高い。 6.上記以外の地域でのコーディネート活動の実績は低い。周囲の評価も低い。 7.十分な活動実績を上げたコーディネータの活動は、単なるコーディネータの域を越えており、むしろ、「事業コンダクター」と表現するのが相応しい活動をしている。
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