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キャッシュ・フロー情報の実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 12630158
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 会計学
研究機関早稲田大学

研究代表者

河 榮徳  早稲田大学, 商学部, 教授 (70228378)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードキャッシュフロー / アクルーアル / 情報効果 / Ohlsonモデル / 価値関連性 / 予測関連性 / 超過利益 / 実証研究 / アクルアル / キャッシュ・フロー / 発生項目 / 営業キャッシュ・フロー / 非線形モデル
研究概要

研究期間の2年間,(1)キャッシュフロー情報の追加的な情報内容,(2)キャッシュフローとアクルーアル(accruals)の価値関連性について実証研究を行った.まず,実証分析するためのデータベースを構築・完成した.データベースは,東京証券取引所,大阪証券取引所および名古屋証券取引所に上場している企業の22年間(1978年-1999年)のデータからなっており,27,307社・年で構成されている.
(1)キャッシュ・フロー情報の追加的な情報内容に関する研究
会計利益の構成項目-キャッシュフロー(CFO),短期アクルーアル,および長期アクルーアル-それぞれ項目の予測能力を調べた上で,3つの構成項目による予測モデル開発した.この予測モデルを用いて求めた,期待外会計利益(UEBXI),期待外営業運転資本(UWCFO)および期待外営業キャッシュフロー(UCFO)は,ともに価値関連性を有していることが確認された.特に,期待外営業キャッシュフローは,期待外会計利益および期待外運転資本を考慮に入れても,追加的な情報内容が認められた.また,各会計変数を「穏やかな変化」と「激しい変化」に識別するためのダミー変数を加えて分析することによって,同様な傾向のよりクリアな結果が得られた.
(2)キャッシュフローとアクルーアルの価値関連性に関する研究
キャッシュフローの情報内容を分析するには,会計利益とアクルーアルを一緒に分析する必要があるため,Ohlsonモデルの一般化したバージョン(Ohlson1999)を用いた.分析モデルは,それぞれ4つの方程式からなるアクルーアル・システムとキャッシュフロー・システムで構成される.
分析に際して,超過利益の計算には分析期間の平均ROEを用い,年度別および業種別のダミーを追加した上で,見かけ上無関係な回帰(seemingly unrelated regression)で各システムのパラメータを同時に推定した.
分析結果,(1)両システムともに加重決定係数が高く(アクルーアル・システムが0.795,キャッシュフロー・システムが0.794),(2)キャッシュフローとアクルーアルは,超過利益の予測に追加的な情報価値をもち,(3)両方ともに予測関連性(forecasting relevance)と価値関連性(value relevance)をもつことが確認された.

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 河 榮徳: "キャッシュ・フロー情報の追加的情報内容"早稲田大学産業経営研究所ワーキングペーパー. 2000-03. 1-32 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 河 榮徳: "キャッシュ・フローの予測能力と価値関連性"早稲田商学. 390. 1-19 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 河 榮徳: "キャッシュ・フロー情報の実証分析"現代会計研究. 45-54 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hah, Young Duke: "Incremental Information Content of Cash Flows"Working Paper Series of the Institute for Research in Business Administration, Waseda University. 2000-03. 1-32 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hah, Young Duke: "Predictability and Value Relevance of Cash Flows"The Waseda Commercial Review. 390. 1-19 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hah, Young Duke: "An Empirical Study on Cash Flow Information, in Contemporary Accounting Research"Hakuto-shobo. 45-54 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 河榮徳: "キャッシュ・フローの予測能力と価値関連性"早稲田商学. 390. 1-19 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 河榮徳: "キャッシュ・フロー情報の追加的情報内容"早稲田大学産業経営研究所ワーキングペーパー. 2000-03. 1-32 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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