研究課題/領域番号 |
12640108
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
数学一般(含確率論・統計数学)
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
間瀬 茂 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (70108190)
|
研究分担者 |
藤沢 洋徳 (藤澤 洋徳) 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助手 (00301177)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | マルコフ確率場 / 最大疑似最尤推定量 / 近似最尤推定量 / MCMC法 / ギブス抽出法 / 林冠高 / 熱帯季節林 / 生態学 / マルコフ確立場 / 最大擬似尤度推定量 / 近時最尤度推定量 / 空間統計学 / 森林生態系 / ポデーシャル関数 / 最尤推定 / BCIデータ |
研究概要 |
マルコフ確率場モデルをパナマのバロ・コロラド島の熱帯雨林5ヘクタール分の林冠高データ(20メートル未満と以上で二値化)の12年間分に当てはめることを試みた。隣接区画の様々なパターンをポテンシャル関数に取り込みんで試行した結果、一点・二点・四点クリークパターンを考慮したポテンシャルを用いたマルコフ確率場モデルが良好な当てはめめを示すことを確認した。モデルに含まれるパラメータはまず最大疑似尤度推定量で初期推定を行い、次にMCMC法を用いたニュートン法で改良するHuang & Ogataの近似最尤推定法を用いた。更に推定されたパラメータを用いて多数回のギブス抽出法によるシミュレーションを行い、各種の統計量を実際のデータのそれと比較した。結果として12年間のデータのうち8年間分で極めて良好な当てはめ、2年間分で良好な当てはめを得たものの、残る2年間分では当てはめは失敗するという結果を得た。これは該当年度に森林系に何らかの顕著な変化が生じた結果と思われ、実際本来のパターンに復元する様子が前後の年度のデータの解析結果から観察された。近接林冠の相互作用を考慮したマルコフ確率場モデルが広範囲の熱帯樹林のモデル化に有効であることが確認された。解析結果は論文にまとめられ現在投稿準備中である。また、マルコフ確率場モデルを含む空間続計学の手法を総説する日本で始めての解説書を2001年度に刊行することが出来た。
|