研究課題/領域番号 |
12640229
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
柴田 晋平 山形大学, 理学部, 助教授 (90187401)
|
研究分担者 |
河合 誠之 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (80195031)
柴崎 徳明 立教大学, 理学部, 教授 (50206124)
高原 文郎 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20154891)
鳥居 研一 理化学研究所, 協力研究員 (30344047)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | パルサー / X線 / γ線 / 粒子加速 / 中性子星 / プラズマ / 磁気圏 / うず糸 / ガンマ線 / 電場 / パルス / 電子陽電子対 |
研究概要 |
本研究においては強い磁場を持って高速に回転する中性子星であるパルサーについて、そのX線・γ線の放射機構およびそれに関連した中性子性の内部構造を理論的に研究し、同時にX線・γ線での観測を行い、以下に見るような新しい多くの知見を得た。 パルサーの放射モデルでは、電場とプラズマ運動、電子陽電子対生成、γ線放射をすべて矛盾なく解いたモデルを世界に先駆けて提出した。また、粒子加速が起こっても電子陽電子対が直ちに電場を遮蔽してしまうという従来の考えが誤っていることを示した。 観測に於いては.、PSR]0631+1036をはじめ多数のパルサーをX線を用いて発見した。さらに、最速ミリ秒パルサーPSR1937+21のX線パルスを発見し、X線メインパルスは電波の第二パルスに一致することを示した。 超新星残骸の中心に位置するパルサーの観測では、スピンダウン年齢が実際の年齢と異なること、パルサーが作る星雲が円盤ないしジェット構造しめすこと、を示した。また、銀河面に位置したγ線源のX線および可視光による研究を行ない、多くのγ線源がパルサーとパルサー星雲起源とおもわれるX線を放射していることを示した。しかし、超新星残骸中心天体はパルサーだけではなく電波パルスを出さないX線源であるケ-スも見つかり、コンパクト星の種族の問題に波紋を投げかけた。 中性子星の回転進化、・グリヅチ、熱進化において重要な内部の渦糸のふるまいを研究した。原子核格子からの力とマグナス力を渦糸の幾何形状を考慮して計算し評価し、疑問視されてきたピンニング力は実際十分大きいことを示した。
|