研究課題/領域番号 |
12640263
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
初田 哲男 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20192700)
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研究分担者 |
国広 悌二 京都大学, 基礎物理学研究所, 教授 (20153314)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | カイラル対称性 / 量子色力学 / π中間子相関 / カイラル摂動論 / ハドロン物質 / シグマ中間子 / パイ中間子相関 / パイ中間子散乱 |
研究概要 |
強い相互作用を記述する量子色力学(QCD)が持つ特徴的な性質の一つは、QCD真空におけるカイラル対称性の自発的破れである。この対称性の破れの結果、軽いπ中間子が生じ、ひいては核力や原子核の結合が引き起こされる。この意味で、カイラル対称性(とその自発的破れ)は原子核の安定性にも関係する基本的現象である。我々は、特に以下の点について集中的な研究を行い、その成果を発表した。 (1)原子核への2パイオン結合状態の解析。これまで、我々の研究でわかった事は、原子核媒質中で強いπ-π相関が誘導されるという事である。これを最も端的に確認する方法は、原子核を標的とした(d, t)反応や(d, He3)反応で、原子核と2πの束縛状態を作り、その構造を調べる事である。我々は、このような反応がいかなる断面積でおこり、どのようなシグナルが観測されるかについて研究し、生成断面積の反応閾値付近のスペクトルに特徴的な構造が現れることを示した。 (2)原子核中での、σ中間子とρ中間子の同時ソフト化。これまで、π-π散乱においてあらわれるs波の共鳴であるσ中間子と、p波の共鳴であるρ中間子が媒質中でどのように変化するかについて、その関連を調べた研究はなかった。我々は、N/D法をカイラルモデルに適用して、媒質中でこの2つの共鳴が同時にソフト化すること、それがひとつの関数(ランバート関数)で規定されるユーバーサリティを持つ事を示した。
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