研究課題/領域番号 |
12640266
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
植松 恒夫 京都大学, 総合人間学部, 教授 (80093194)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | QCD / 偏極仮想光子 / スピン物理 / スピン依存構造関数 / ツイスト / 電子・陽電子散乱 / パートン分布関数 / 因子化 / スピン構造関数 / DGLAP / 高次ツイスト / Factorization |
研究概要 |
当該研究計画では、摂動論的QCDを基礎として、演算子積展開(OPE)やくりこみ群的手法、さらに同時にDGLAP型の発展方程式で記述されるQCDパートン描像を用いて、高エネルギーでのスピン物理の新たな展開を目指すことを目標に研究を遂行した。初年度は偏極電子・陽電子散乱での光子のスピン依存構造関数g_1や偏極仮想光子中のクォークとグルーオンのスピン依存分布関数の解析をQCDのnext-to-leading-logのオーダーで遂行した。また、その際パートン分布関数が摂動論の高次のオーダーでは、因子化の処方(Factorization scheme)によるので、各schemeの特徴を具体的に示した。一方、第二年度および最終年度は、仮想光子に登場するg_2構造関数にツイスト3の効果が現れることを、初めにQEDのBoxダイアグラムで示し、次に純粋にQEDの相互作用での演算子展開の分析でこれを明らかにした。これにもとに、QCDの効果を取り入れた場合のg_2構造関数の3次のモーメントをleading-logのオーダーで厳密に求めた。またcolorの数が大きい極限でのflavor-nonsinglet成分のx依存性を示した。また一方、仮想光子に対する8つの構造関数の正定値性の条件から、それらが満たす不等式を導出した。さらにより高い精度を求め、仮想光子の標的質量効果をOPEの枠内での0(4)展開によるNachtmannモーメントより計算し、その効果の大きさを評価する研究に着手した。本研究計画の遂行において、東大・広大・横浜国大・理化学研究所またDESYの関連する分野の研究者との討論・研究交流が有益・不可欠であった。これらの成果は物理学会、内外の研究所における国際シンポジウムで発表し、また別紙に掲げた学術雑誌・プロシーディングズに公表した。
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