研究課題/領域番号 |
12640278
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
岩田 洋世 広島大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20168579)
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研究分担者 |
両角 卓也 広島大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20253049)
大杉 節 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30033898)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ヒグス粒子 / バーテクス標識法 / 衝突型加速器実験 / 高エネルギー物理学 / τ粒子 / 素粒子実験 / ヒグス / ヒグスク粒子 / バーテクス検出器 / SVXII / CDF / 衝突型加速器物理学 |
研究概要 |
米国フェルミ研究所では、衝突型加速器Tevatronと検出器CDFおよびD0の大改造の後、平成13年からRun IIが始まった。我々の努力でRun IIにおいてはτ粒子の識別をトリガーレベルでおこないオフラインの解析のためにτ標識をつけることが出来るようになった。ここではτ粒子の崩壊で出来た粒子は独立した奇数個の少数トラックを作るという性質を利用して識別する。また、シリコン飛跡検出器で求めたインパクトパラメータによりτ粒子識別の純度が向上することも示した。こちらはτ粒子の崩壊長が有限であることとシリコン飛跡検出器が高性能であることにより可能となった。シミュレーションでRun IIの当面の目標である2fb^<-1>のデータを蓄積した場合ヒグス粒子の探索領域がどれだけ広がるかを示した。ここで開発した解析方法は実際の解析に使用できる。 検出器開発の面では、τ粒子標識法に有効なシリコン・マイクロストリップ検出器の性能を向上させた。次の頁に挙げた研究発表のとおり、放射線損傷対応、デッドタイムレス高速読み出し対応、高分解能の検出器を実現した。 本研究によりτ粒子標識法によるヒグス粒子探索の方向付けが出来た。ヒグス粒子探索はノーベル賞級の大きなテーマであるので本研究の予算規模では完結はしないが、目的に向かっての第1歩は着実に踏み出した。この研究を発展させるために次の科学研究費を申請中である。
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