研究課題/領域番号 |
12640292
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
西嶋 恭司 東海大学, 理学部, 助教授 (40202238)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | ガンマ線 / 活動銀河核 / 大気チェレンコフ望遠鏡 / CANGAROO / PKS2005-4889 / RKS2155-304 / Mrk421 / 赤外背景放射 / PKS2005-489 / PKS2155-304 / PKS2155^304 / PKS0548-322 |
研究概要 |
1.活動銀河核の観測:CANGAR00-II 10メートル望遠鏡で、PKS2155-304、PKS2005-489、PKS0548-322、Mrk421の4つのHBLをそれぞれ観測した。このうちPKS0548-322は天候の関係で十分な観測が行えなかった。また、Mrk421を除いては低活動状態であった。(1)PKS2155-304:平成12年8月及び12月のX線天文衛星RXTEとの同時観測を含め、オンソーススキャン36時間、オフソーススキャン35時間観測した。有意な信号は得られず、2σのフラックス上限値として1.2×10^<-11>cm^<-2>sec^<-1>(>400GeV)を得た。平成13年度にはさらに11時間観測しており、目下解析中である。(2)PKS2005-489:平成12年8月にRXTEとの同時観測を、9月にはRXTEを含む多波長同時観測を行った。それを含め、オンソーススキャン33時間、オフソーススキャン31時間の観測で、有意な超過事象は観測されず、6.4×10^<-12>cm^<-2>sec^<-1>(>450GeV)という上限値を得た。(3)Mrk421:活動期のMrk421を大天頂角度法で観測し35TeVまでエネルギースペクトルが伸びていることを確認した。予想される赤外吸収によるカットオフが見られず、活動期にはエネルギーが高エネルギー側に相当伸びていることが示唆される。 2.パターントリガーモジュールの開発:計算機シミュレーションにより、エネルギー閾値を下げるためのトリガー条件の最適化を行った。その結果、クラスタリングトリガーの有効性を確認した。ロジック判定の心臓部に、ロジックの変更が容易なCPLDを採用し、シミュレーションと評価版ボードによるテストの結果、トリガー信号の出力までに要する時間が30nsec以下で、チャンネル毎のばらつきが15nsec以下のチップとしてアルテラ社のEPF10K130EQC240-1を選んだ。CPLD搭載のトリガーモジュール基板を開発し、実験室でのテストの後、来月現地での評価テストを計画している。
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