研究課題/領域番号 |
12640333
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
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研究機関 | 秋田大学 (2001) 東北大学 (2000) |
研究代表者 |
左近 拓男 秋田大学, 工学資源学部, 助教授 (80271964)
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研究分担者 |
上柿 英二 秋田大学, 工学資源学部, 教授 (10113888)
佐藤 憲昭 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30170773)
本河 光博 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (30028188)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 磁化 / 重い電子系 / 超低温 / 希釈冷凍機 / 20テスラ超伝導磁石 / 強磁場 / f電子系 / 磁気相図 / 20テスラ超電磁石 / 超伝導磁石 |
研究概要 |
本研究では、東北大金研強磁場センターにおいて、30Tハイブリッド磁石および20T超伝導磁石の定常強磁場下で極低温での磁化測定が行なえる装置を作成した。測定方法は我々が新しく開発したキャパシタンス法である。小さなコンデンサーを作成し、片方の電極板の上に試料を載せる。外部磁場を加えて、それと平行に磁場勾配をつけると試料に力が働き、それに伴い電極板が移動し、キャパシタンスCが変化する。Cの変化量から磁化の大きさを決定することが出来る。磁場勾配を作るために一様な磁場中にNiの板を置き、その磁化による磁束密度の空間変化を用いる。この方法のメリットは、従来のように傾斜磁場コイルを用いる必要がないので、従来の汎用の超伝導磁石やハイブリッド磁石にコンパクトに組み込むことが出来る。また他の磁化測定法のように測定時の試料の移動による発熱がないので、超低温での実験に適している。また、この装置では、希土類化合物で1mg程度の微少試料の磁化も感度良く測定できるので、小さな単結晶での磁化測定が可能である。 まず我々は液体ヘリウム3を用いた0.5KでのCeSbやUPd_2Al_3の磁化測定を行なった。Ce_<0.9>La_<0.1>Sbにおいては磁気相転移に伴う磁化の跳びを観測し、またdHvA効果も観測することができた。主要フェルミ面全てを観測することができた。さらにこの装置を希釈冷凍機に組み込み、20T超伝導磁石を用いて重い電子系のウラン超伝導体の強磁場磁性についての研究を行った。超低温40mKにおいて磁化測定を行ない、メタ磁性転移磁場においてはっきりとしたヒステリシスを観測した。
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