研究課題/領域番号 |
12640346
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山田 耕作 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90013515)
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研究分担者 |
池田 浩章 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (90311737)
藤本 聡 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10263063)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 超伝導 / 強相関電子系 / d-波 / P-波 / 重い電子 / Sr_2RuO_4 / CeCoIn_5 / UNi_2Al_3 / CeIn_3 / 3重相関 / 重い電子系 / スピン三重項 / UPd_2Al_3 / フェルミ液体 / スピン3重項 / 高温超伝導 / スピン三重項超伝導 / 電子相関 / 遷移金属酸化物 / 擬ギャップ / モット転移 |
研究概要 |
今年度は次の成果があった。 1.重い電子系の超伝導のミクロな機構が説明できたことである。我々の方法は3次の摂動計算で得られた準粒子間相互作用を用いてEliashberg方程式を立て、転移温度の近傍で線形化した固有値方程式を解いてTcを求めるものである。この方法によって、重い電子系の超伝導体であるUPd2A13,UNi2A13,CeCoIn3,CeIrIn5,CeRhIn5,CeIn3の超伝導状態のギャプの対称性とTcの変化が求められた。これらの結果はよく実験結果を再現し、我々の考え方が正しいことを確信した。 我々の考え方というのは次の考え方である。(1)大きい重い電子を持つ2次元的なフェルミ面が、超伝導を導く上で重要な役割を果たすこと。(2)3次元系では転移温度が1桁低くなる。(3)スピン3重項のP-波の状態も自動的に導かれ、UNi2A13の超伝導が説明できる。この時、六方晶形でフラストレーションによって反強磁性が起こりにくいことが重要である。 2.Sr2Ru04の超伝導機構が3バンドを考えても変わらないことが示された。その結果、相互作用の運動量依存性が相関の強い電子系の超伝導機構として本質的に大事であることが示されたことである。P-波の場合はUの3次の項が相互作用の運動量依存性を支配し、γ面の超伝導を導くことが明らかになった。
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