研究概要 |
1.アンモニア(^<15>NH_3)レーザーと炭酸ガスレーザーの差周波発生によるTHz電磁波の発生アンモニア(^<15>NH_3)レーザーと炭酸ガスレーザーの光混合実験に向けて,以下のことを行った. アンモニア(^<15>NH_3)レーザーと炭酸ガスレーザーの光混合実験に向けて,以下のことを行った. (1)炭酸ガスレーザーの周波数安定化 昨年度来行ってきた炭酸ガスレーザーの周波数安定化が達成された. (2)アンモニアレーザーの出力増強 アンモニアレーザーの発振線をできるだけ多く利用して,^<15>NH_3-TuFIR分光計が広い周波数範囲をカバーできるようにするため,アンモニアレーザーの出力増強を試みた. 2.THz領域における分子の遷移周波数の予測 ^<15>NH_3TuFIR分光計で測定対象となる分子について分子定数を決定し,遷移周波数の予測を可能にした. (1)XeH^+ 2本の炭酸ガスレーザーの差周波に基づくTuFIR分光計により,1-5THzの領域で回転遷移の周波数を測定し,分子定数を決定した.これにより,6THz以上の領域に現れる回転遷移の周波数の正確な予測が可能となった. (2)HCOOCH_3(ギ酸メチル) この分子は,メチル基のねじれ振動にともなう振動回転遷移をTHz領域に持つ.マイクロ波領域における測定から,ねじれ振動のポテンシャルバリアの高さ等の分子定数を決定した.
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