研究課題/領域番号 |
12640427
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
内藤 勲夫 国立天文台, 地球回転研究系, 助教授 (90000174)
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研究分担者 |
瀬古 弘 気象研究所, 予報研究部・主任研究官
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 地球回転変動 / 極運動 / チャンドラーウォブル / 励起源 / 風 / 大気相対角運動量 / チャンドラーウオブル / 角運動量収支 / データ同化 / 数値予報 / 地球回転 / 風ベクトル |
研究概要 |
極運動におけるChandler Wobble(以下、CW)は地球の最も長い周期を持つ自由振動であるが、その励起源が何なのかは、発見以来およそ100年間、まだ定説に至っていない。最近、本研究代表者は、気象庁の数値予報システムにおける全球気象データなどの解析から、この励起源が風であることを主張してきたが、解析に用いた数値予報システムにおける気象データには初期化データと非初期化データの2種あることから、励起評価がこれらのデータの性質の違いに依存している可能性が指摘された。 そこで、1980年-1994年の15年間におけるヨーロッパ中期天気予報センター(ECMWF)の再解析による初期化・非初期化の二つのデータに基づいて、CWに及ぼす大気変動とりわけ風の寄与を評価した結果、極めて高い信頼度でCWの励起源は風にあることが再確認された。この事実は最近提唱された海洋励起説を根本から覆すものである。さらに興味あることに、風の南北成分などに由来する風の寄与のパワースペクトルにCW周期の14ヶ月周期近傍に顕著なピークが存在し、これがCW励起に関与していることが判明した。また初期化・非初期化の違いは極運動の年周変化には有意な違いをもたらすが、CWへの影響はほとんどないことも判明した。
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