研究課題/領域番号 |
12640434
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
長澤 親生 東京都立大学, 工学研究科, 教授 (80145664)
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研究分担者 |
柴田 泰邦 東京都立大学, 工学研究科, 助手 (10305419)
阿保 真 東京都立大学, 工学研究科, 助教授 (20167951)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 中間圏界面 / 温度 / 金属原子 / ナトリウム / 色素レーザー / 原子フィルター / 共鳴散乱ライダー / 気温 / ナトリウム層 |
研究概要 |
本研究は、中間圏のナトリウム原子層を利用した温度測定用共鳴散乱ライダーの改良を行い、昼夜連続観測可能なライダーの開発を目的として行われた。そのために、レーザー及び昼間の背景光雑音を大幅に減少させるナトリウム共鳴分散ファラデーフィルターの改良を行い、昼間のナトリウム層の安定測定を実現した。得られた成果を以下に列記する。 1.狭帯域注入同期色素レーザーシステムの高性能化、波長同調システムの改良を行い、波長及びスペクトル線幅の安定度の向上をはかった。2.昼間の背景光雑音を大幅に減少させるナトリウム共鳴分散ファラデーフィルターのセル長、温度を最適化することにより性能向上をはかった。3.昼夜連続のナトリウム層観測を行い、最大で148時間連続の観測に成功するとともに、24時間以上の連続観測に32回成功した。4.ナトリウム層の昼夜連続観測データを解析し、6時間、8時間、12時間等のtidal waveの波動現象や、48時間という長い周期の波動が確認された。また24時間周期成分は年間を通して強いが、8時間や6時間の短周期成分は、冬季に強くなる傾向が見られた。5.昼間の観測から、従来その存在すら確認できていなかった昼間のスポラディックナトリウム層を8例確認することが出来た。季節変化は昼間のスポラディックナトリウム層も夜間同様に夏季に発生確率が高いが、全体に夜間に比べてその発生率は低いことが明らかになった。何らかの要因が昼間のスポラディックナトリウム層の発生、成長を抑制していると考えられる。
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