研究課題/領域番号 |
12640458
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
層位・古生物学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
田吹 亮一 琉球大学, 教育学部, 助教授 (60155231)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2001年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
2000年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 海底洞窟 / Sigillidae科 / 貝形虫 / サンゴ礁 / 蝶番 / 閉殻筋痕 / 先祖返り / 化石記録 / Sigillidae(科) / 起源 / 進化 / フィリピン海 / 海溝 / (貝形虫)殻 / 付属肢 / 洞窟壁 |
研究概要 |
Sigillidae科貝形虫(以、slgillids)は不等殻や多数の閉殻筋痕をする原始的なポドコピーダ目貝形虫だが、筆者は太平洋のサンゴ礁域において、公表済みのKasellaを含む洞窟固有のsigillidsの4新属を発見した。本研究では、sigillidsの全ての属の殻形質を属間で比較検討し、属間の類縁関係、洞窟性sigillidsの起源と進化について推定した。 sigillidsは殻表面の装飾の有無によりCardobairdia、Saipanetta、Genus Aのnon-ornate sigillidsとKasella、Genus B、Genus Cのornate sigillidsに二分しうる。non-ornate sigillidsの内、Cardobairdiaは右殻の蝶番が本来の蝶番要素からなり、ornate sigillidsに近い。Saipanetta、Genus Aは右殻の蝶番が二層構造を示す点で互いに近縁である。ornate sigillidsは殻外形、殻表面の模様、小筋痕の形態などから、Genus BがCardobairdiaに近く、Genus CはKasellaに近い一方でGenus Bと蝶番構造で一致する。Kasellaは多くの'advanced features'をもつ一方で、原始的な蝶番構造やこれまでCardobairdiaにだけみられた右殻後部の刺状突起を有するが、これは一種の'先祖返り'と考えられる。非洞窟性のCardobairdiaとSaipanettaのみ中生代以降の化石記録をもつが、この化石記録を重視する限り、洞窟に固有のsigillidsは非洞窟性のsigillids、又はそれに近縁な未知のsigillidsを祖先とするのが妥当である。Genus AはSaipanetta又はそれに近縁な貝形虫タクサ、Genus BはCardobairdia又はそれに近縁なタクサ、Genus CはGenus B又はそれに近縁なタクサ、KasellaについてはGenus C又はそれに近縁なタクサを祖先として進化した可能性が高い。 本報告では殻形質をもとにした研究結果について述べたが、付属肢については研究を続行中で2年後を目処にその成果を公表する予定である。
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