研究課題/領域番号 |
12640590
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分離・精製・検出法
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
藤原 祺多夫 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (90090521)
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研究分担者 |
熊田 英峰 東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (60318194)
櫻井 照明 東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (30266902)
貝瀬 利一 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (20266894)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 太陽光 / 光化学反応 / 活性酵素 / 天然水 / 海水 / 過酸化水素 / スーパーオキシド陰イオン / フミン酸 / 活性酸素 / NADH / フローインジェクション法 / ニトロブルーテトラゾリウム / 海洋表層 / ポルフィクン錯体 / 水和電子 |
研究概要 |
天然水表層では太陽光の照射によって活性酸素種が発生することが指摘されている。とくに溶存有機物に富む沿岸海域では、日照強度の高い晩春期から夏期において、300nMに達する過酸化水素が発生することが、過去の実験からわかっている。本研究では、天然水中に発生する活性酸素種として、過酸化水素の他有機過酸化物、ヒドロキシラジカル、スーパーオキシド陰イオン、一重項酸素など単寿命化学種の同定と定量を目指した。すなわち河川水、海水、及びフミン酸溶液について、太陽光シュミュレーター照射により活性酸素種を発生させ、単寿命の活性酵素種について測定する方法を検討した。有機過酸化物については、すでに開発した過酸化水素のブローインジェクション分析法を活用し、添加するカタラーゼを1000ないし5000ユニットまで増やし、過酸化水素の量から差し引く方法を開発した。またヒドロキシラジカルについては、ベンゼンから生じるフェノールをHPLCで定量する方法を検討した。本研究の主要な部分は、ヌーパーオキシド陰イオンの測定法についての検討である。生化学の分離で開発された、乳酸脱水素酵素(LDH)-NADH法、ニトロブルー・テトラゾリウム法、テトラニトロメタン法を検討した。この結果は天然水のキセノンランプによる光照射について、LDH-NADH法について、マトリックスの単純な河川水でスーパーオキシド陰イオンの生成が認められた。一方アルカリ性ルミノール化学発光については、フローインジェクションシステムでの測定迅速化を図ったが、金属イオンの効果をマスクするなどの方法によって、測定が可能となる結果が得られた。
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