研究課題/領域番号 |
12640591
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分離・精製・検出法
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
藤原 照文 広島大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80127703)
|
研究分担者 |
岡本 泰明 広島大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40213988)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | 逆ミセル / 金属錯体 / フローインジェクション分析法 / 解離反応 / 物質移動 / 化学発光 / ソルバトクロミズム / 界面反応場 / 科学発光 / 可視吸収スペクトル / ストップトフロー分光光度計 |
研究概要 |
逆ミセル界面での物質移動過程で解離反応を引き起こす金属錯体について、その反応過程を究明するとともに,そのような界面反応を経て分析対象種が逆ミセル内水相に取り込まれる現象を活用して,新規なオンライン抽出-逆ミセルメディア化学発光分析法を開発することを目的とし,主として以下の4点について研究を行った。 1.金属錯体の逆ミセル界面可溶化現象とソルバトクロミズム:無電荷のポルフィリン亜鉛(II)錯体に界面活性剤の対陰イオンである塩化物イオンが配位することに帰因するソルバトクロミズムを定量的に解析し、その錯体の逆ミセル界面可溶化を促進される要因、及び逆ミセルの安定化に寄与する因子を明らかにした。さらに、その界面活性剤と同じ極性基をもつポルフィリン銅(II)錯体が逆ミセル界面相で起こす構造変化に伴うソルバトクロミズムを観測し、その原因となる特異な相互作用について究明した。 2.逆ミセル界面反応場での金属錯体の解離反応の解析:逆ミセル界面に可溶化した上記のポルフィリン錯体は、その内水相中の酸によって、また無電荷のバナジル-アセチルアセトン錯体は、その中の塩基によって容易に解離することを見いだし、それらの経時変化をストップトフロー分光光度計を用いて解析し,各々の反応機構を解明するとともに、界面の極性基への陰イオンの親和性が重要な因子となることを指摘した。 3.逆ミセル界面での金属錯体に対する塩化物イオンの配位能の評価:配位に帰因するソルバトクロミズムを解析して、そのパラメータを定義した。 4.抽出法と組み合わせた新規なフローインジェクション化学発光分析法の開発:金属キレートが逆ミセル界面で選択的に解離し、化学発光反応の触媒として作用する現象を利用した化学発光検出法を、オンラインシステムを用いてキレート抽出法と結合させ、高感度で高選択的なフローインジェクション分析法を開発した。
|