研究課題/領域番号 |
12640624
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態
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研究機関 | 独立行政法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
唐 艶鴻 独立行政法人国立環境研究所, 生物圏環境研究領域, 主任研究員 (40270590)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 光合成 / センフレック / 気孔 / 蒸散 / 光環境 / 草原植物 / 光合成誘導反応 / 水環境 / サンフレック / 水ストレス / 土壌水分 / 高山植物 / チベット草原 / 草本植物 / 光利用効果 / 気孔反応 / 陽班 / 稚樹 / ポプラ |
研究概要 |
本研究は、変動する光環境下における光合成の瞬時的反応の生態学的役割を評価するため、平成12年度から14年度の間に実施し、以下の結果を得た。 まず、正常な気孔反応を持つ植物と開いたままの気孔を持つ植物を使って、ガス交換の測定を行い、光合成誘導反応に対する気孔・非気孔制限を評価した。その結果、気孔の開いたままのポプラ品種より通常な気孔反応を持つ品種の方では、光合成誘導反応速度が早く、気孔制限が少ないことがわかった。 次に、異なる土壌水分とVPD(Vapor pressure deficit)の条件下で変動光に対する光合成を測定し、光合成誘導の気孔制限と光斑利用効率を検討した。光合成測定は、Saussurea superba、Saussurea Katochaete、Gentiana straminea、Ligularia virgaureaとStipa spについて行った。被蔭されやすい匍匐性のS. superbaは、気孔抵抗が他の種より低く、光合成誘導反応への制限が少なかった。また、定常光条件下での強光による光合成の低下は、高いVPD条件下で大きくなることが明らかになった。 さらに、今年度においては上記の実験結果と平成12年度の測定結果から得たデータに基づき、モデルで変動する光環境下での光合成に及ぼす気孔制限と非気孔制限の影響を評価した。このモデルはKirschbaum et al.(1998)のモデルをベースにして、気孔の不均一開閉と温度反応特性を新たに導入し、変動光環境をシミューレーションして、熱帯林林床植物の気孔制限の影響を評価した。その結果、気孔の空間的不均一性が大きいほど、変動する光環境下での炭素吸収量の低下が見られ、気孔による制限が大きくなることがわかった。また、温度が高くなると、気孔の制限も低くなることもわかった。
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