研究概要 |
細胞壁の臨界降伏圧を調節するタンパク質yieldinのササゲ芽生えにおける時空的分布を調べる目的で大腸菌に作らせた組換えyieldinを用い,抗yieldinウサギ抗血清を生成.さらにカラム操作により精製抗体を得た. 発芽3日目のササゲ黄化芽生えの各部域から抽出した細胞壁結合タンパク質を抗yieldin抗体を用いて免疫ブロット解析した.Yieldinは第一葉,上胚軸および下胚軸など地上性の幼器官に分布しているが,老器官である子葉や地下性の根には存在しないことが分かった.伸長能の消滅に伴い組織内yieldinも消失することがわかった.この関係は,免疫組織プリント法によっても確かめられた。器官内のyieldin分布については,精製抗体を用いて免疫蛍光顕微鏡観察した.Yieldinは未伸長および活発に伸長しているの胚軸の表皮と皮層の細胞壁に局在することが明らかになった.
|