研究課題/領域番号 |
12640672
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
系統・分類
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
市村 輝宜 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (00090481)
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研究分担者 |
傳法 隆 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教務職員 (70207512)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | ミカヅキモ / Closterium / rDNA / SSU / 1506 group I intron / ITS-2 / 分子系統 / 二次構造 |
研究概要 |
ミカヅキモ属では、現在までに70種以上の種が記載されでいる。これらの多くは単一クローンの培養で接合胞子を形成するホモタリズムの交配様式を示すが、一部の種は相補的な交配型であるプラスとマイナスの株を混合することによって接合胞子を形成するヘテロタリズムの交配様式を示す。また、接合することなく単為生殖によってのみ厚い細胞壁を持った休眠胞子を形成する集団もある。これらの交配様式の進化と関連して、ミカヅキモ属でどのような種分化が起こってきたかを検証するために、本研究では主に異なる交配様式を持った三つの種複合体に焦点を当てた。C.moniliferum-ehrenbergii種複合体では、SSU rDNAから構築された系統樹に於いて、ホモタリックな種C.moniliferum υ.moniliferumが他の交配様式を持つ種よりも早く分岐したことが示された。また、最尤法を用いたSSU group I intronやITS-2から構築された系統樹では、C.ehrenbergiiが単系統ではないことも確かめられた。この種のベトナム産の単為生殖株では、ITS-2のヘリックスIの先端部分に重複した特異な二次構造が見られ、この集団はヘテロタリックなehrenbergiiの交配群Kから派生してきたことが分かった。C.calosporum種複合体では、C.calosporumとC.spinosporumはそれぞれ多系統であり、前者のITS-2のヘリックスIIに含まれる9塩基対からなる特異な反復構造から、ホモタリズムからヘテロタリズムへの進化の可能性も示唆されている。C.peracerosum-strigosum-littrale種複合体では、今までのところ、それぞれの交配様式に特徴的な一次配列も二次構造も発見されていない。
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