研究課題/領域番号 |
12640677
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
系統・分類
|
研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
真山 茂樹 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (40199914)
|
研究分担者 |
南雲 保 日本歯科大学, 歯学部, 教授 (70120706)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | 珪藻 / 穀形成過程 / 多様性 / Eunotia / Berkeleya / 分子系統 / Fragilaria / Silaffin / 殻形成過程 / Cocconeis / Navicula / Luticola / Pleurosira / 増大胞子 |
研究概要 |
海産珪藻および淡水産珪藻の採集、単離・培養を行い、実験材料の多様性を確保することができた。また、それらの完成殻の形態およびCocconeisにおける殼形成様式の観察を行い、幾つかの種において新しい知見を得ることができた。また、幾つかの増大胞子形成において発達するペリゾニウムの形態の観察を初めて行うことができた。Eunotiaの殻形成過程のTEM観察からは、殻形成前半に生じる形態は羽状無縦溝珪藻の形態に類似することが、また後半に形成される縦溝領域は双縦溝珪藻の形成過程と類似することが明らかとなった。また、形成中の殻に取り込まれる蛍光トレーサーを使用し、核分裂後に形成された新殻をそれ以前に作られていた殻と区別できるようになった。 18SrDNAの塩基配列により、従来その系統的位置が不明であったPseudostaurosira, Pseudohimantidium, Diploneis, Luticola, Berkeleya, Cylindrotheca3種、Nitzschia paleaの系統を明らかにすることができた。Pseudohimantidiumは従来蓄積された形態情報からEunotiaとの緊密な系統関係が当初予想されたが、今回の結果では他の海産の無縦溝珪藻属と単系統を作り、特にEunotiaとの緊密な関係は示されなかった。しかし、BacillariaceaeとEunotiaceaeの日和見的な関係を除けば、分子系統樹の枝分かれの順番は、珪藻の高次分類群の殻形態形成の初期から中期の形態形成でみられる類似性の出現順序と一致を見せ、形態形成過程が系統を反映することが強く支持された。 さらに、シリカ沈着に関係するタンパク質であるsill-like DNAの塩基配列を5種の珪藻から読み取ることに成功し、その系統における類似度を明らかにすることができた。
|