研究課題/領域番号 |
12640699
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人類学(含生理人類学)
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
金澤 英作 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (70050648)
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研究分担者 |
五十嵐 由里子 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (60277473)
佐々木 佳世子 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (80190114)
葛西 一貴 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (30169396)
松野 昌展 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (10297848)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | CT / 画像計測 / 上顎洞 / 頭蓋骨 / 時代差 / 人類学 / CT画像 / 頭蓋 / 時代変化 |
研究概要 |
本年度の研究内容と研究成果の概要は次の通りである。 1.明治時代(近代)女性頭蓋47例東京大学総合資料館所蔵:この標本は現代につながる近代の標本として撮影した。これまで男性については50例の撮影が終わっており、それとの比較資料ともなる。 2.縄文時代人頭蓋 男性4例 女性2例 国立科学博物館所蔵:頭蓋の保存状態はよくないが、上顎洞が保存されているものを選んで撮影を行った。 3.古墳時代人頭蓋 男性6例 女性4例 不明5例 国立科学博物館所蔵:頭蓋の保存状態は比較的良好であった。 4.鎌倉時代人頭蓋 男性2例 女性2例 国立科学博物館所蔵:頭蓋の保存状態が悪く、例数も少ない。 5.室町時代人頭蓋 男性21例 女性10例 不明2例 国立科学博物館所蔵:頭蓋の保存状態がよく、例数も多い。 6.CT画像ならびに計測結果については、「上顎洞サイナスリフトの解剖学的基礎に関する研究、現代人と古代人における上顎洞形態・体積の差異について」と題して、学術フロンティア推進事業・研究成果中間報告会(平成16年2月28日)において発表した。 7.この他聖マリアンナ大学所蔵の鎌倉時代人骨多数例については、上顎洞内の観察のみを行い、上顎洞炎の古病理学的検討を行った。上顎洞の体積は現代に近づくほど大きい傾向が見られたが、有意差は認められなかった。頭蓋骨の計測値について現代人と比較したところ、室町時代人は頭蓋最大長と頬骨弓幅が有意に大きく、また、縄文時代人は頬骨弓幅が有意に大きかった。縄文時代人と古墳時代人の頭蓋骨は破損が激しいものが多く、また、資料数が少ないために、信頼できる検証を行うに当たっては今後例数を増やす必要がある。これらの研究結果は「古人骨における上顎洞の形態変異と古病理学的手法を用いた上顎洞炎に関する研究」と題し、平成15年度大学院1・2年次研究経過報告書(日本大学大学院松戸歯学研究科)に掲載された。
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