研究課題/領域番号 |
12650044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用光学・量子光工学
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研究機関 | 豊田工業大学 |
研究代表者 |
山口 直洋 豊田工業大学, 工学部, 助教授 (90158113)
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研究分担者 |
藤川 知栄美 豊田工業大学, ポストドクトラル研究員 (70319375)
原 民夫 豊田工業大学, 工学部, 教授 (20109789)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | X線レーザー / 再結合プラズマ / 空間コヒーレンス / Youngの実験 / ダブルターゲット / X線干渉計 / 透過型回析格子 / コヒーレントX線 / 再結合プラズマ法 / 透過型回折格子 / X線レーザー共振器 / X線干渉 / X線光学 |
研究概要 |
本研究計画において、X線レーザーのコヒーレンス測定を遂行することを主眼として、X線レーザー光源の開発、X線空間コヒーレンス測定およびX線干渉光学系の製作を行なった。主な結果を以下に示す。 (1)我々のX線レーザー光源に対し、高精度複スリット、透過型回折格子と軟X線CCDカメラを用いて、X線の分光と複スリットによるYoungの干渉縞の形成を同時に行える分光コヒーレンス計測用ビームラインを設計・構築した。 (2)X線レーザー光源として、ダブルターゲット配置でのX線出力の最適化をおこなった。また、ダブルターゲット配置においてX線レーザー共振器を組み立てX線レーザーの取り出しを試みた。 (3)X線レーザー光源にダブルターゲット配置を用いて、X線ビームの空間コヒーレンスの観測を行なった。高精度複スリットに25μmおよび50μmのスリット間隔を有した複スリットについて、X線ビームのYoungの干渉実験を遂行したところ、15.47nmの強いX線レーザースペクトル線について明瞭な干渉縞が観測された。それに対し、X線増幅が見られないスペクトル線については干渉縞が現れないこともわかった。 (4)実験で得られた干渉縞の解析の為に、部分的コヒーレント光の照明に基づく干渉パターンの理論的計算を実行した。観測結果と比較することにより、X線レーザービームの空間コヒーレンス、光源の大きさなどが推定できるようになった。 (5)コヒーレントX線の応用光学系の一つである軟X線干渉系を検討した。透過回折格子をビームスプリッタとして用いた軟X線干渉計を組み込んだ干渉系チェンバーの設計・製作をおこなった。可視光で0次の光軸調整をした上で、X線光源に接続し干渉縞の観測を試みる予定である。
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