• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

研削液の動圧を利用した外周刃ブレード刃先のアクティブ制御

研究課題

研究課題/領域番号 12650106
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 機械工作・生産工学
研究機関岩手大学

研究代表者

水野 雅裕  岩手大学, 工学部, 助教授 (40239249)

研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード外周刃ブレード / 電鋳ダイヤモンドブレード / ブレードのたわみ / ブレードガイド / 渦電流式変位計 / 積層型圧電アクチュエータ / たわみ計測
研究概要

外周刃ブレードによるスライシング加工では,加工中に生じるブレードのたわみが切断精度に多大な影響を与える.そうしたブレードのたわみは,ブレードの偏摩耗,刃先の切れ味のアンバランスなど,様々な要因によってもたらさる.切断にあたってそれらの要因を完全に排除することは現在の技術では困難である.そこで本研究では,ブレードガイドを用いてブレードのたわみをアクティブ制御する方法について検討した.ブレードガイドは,外周刃ブレードによるセルフカットで製作した.はじめの実験では,固定したブレードガイドが切断精度に与える影響を調べた.厚さ0.1mmのオールブレードタイプの電鋳ダイヤモンドブレードにセラミックス製のブレードガイドを装着し,厚さ2mmのアルチックを切断した結果,ブレードガイドを用いることでブレードのたわみが抑制され,切断軌道の偏位が低減することがわかった.その効果は,ブレード側面とガイド面間に生じたくさび状隙間に研削液が流入し,そこに生じた動圧によって得られると考えた.
次に,上記実験をモデル化し,理論解析によってブレードガイドが切断精度に与える影響を調べ,ブレードガイドを用いない場合に比べ,ブレードガイドを用いた場合は切断軌道の偏位が2/3程度に抑えられることを示した.
さらに,ブレードのたわみを渦電流式変位センサでモニターし,たわみ量に基づいてブレードガイドの位置を積層型圧電素子で変化させるシステムを試作し,その制御方法について検討した.ブレードガイドの位置Z_Gと研削点でのブレードのたわみZ_Wと渦電流式変位センサからの出力Z_Sの間には一義的関係があることが実験から明らかになり,Z_GとZ_WとZ_Sの間にF(Z_G, Z_S, Z_W)=0なる関係があるとき,F(Z_G, Z_S, 0)=0が満足されるようにZ_Gを変化させれば切断軌道の偏位を抑制できることがわかった.

報告書

(4件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 水野雅裕, 井山俊郎, 池田典亮, 森由喜男, 和嶋直: "極薄外周刃ブレードによる研削切断においてブレードガイドが切断精度に与える影響"砥粒加工学会誌. 46・10. 515-520 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masahiro Mizuno, Toshirou Iyama, Noriaki Ikeda, Yukio Mori, Naoshi Wajima: "Effect of blade guide on cutoff accuracy in cutoff grinding with very-thin OD-blade"Journal of the Japan Society for Abrasive Technology. Vol.46, No.10. 515-520 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 水野雅裕, 井山俊郎, 池田典亮, 森由喜男, 和嶋直: "極薄外周刃ブレードによる研削切断においてブレードガイドが切断精度に与える影響"砥粒加工学会誌. 46・10. 515-520 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi