研究課題/領域番号 |
12650290
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
川本 俊治 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (60214706)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 電力システム / 発電機制御 / 非線形制御 / 分散制御 / 安定化制御 / 平衡点 / 安定性 / ハイブリッドシステム / PSS / 過渡安定度 / 過負荷 / リミッタ |
研究概要 |
新エネルギー、独立電力事業者などによる分散電源、電力自由化および電力需要の増加による電力システムの過負荷運転などを考慮すると、今後の電力システムの安全性・信頼性向上がさらに要求され、発電機制御による安定化はますます重要な役割を果たすものと考えられる。本研究の動機となるAVRでは、故障により発生した動揺を速やかに収束させるために高いゲインとしているが、発電機の絶縁強度の制約でリミッタを設けており、励磁電圧を積極的にリミッタに当てて動揺を押さえ込んでいる。したがってAVR入力ゲインの設計が極めて困難であり、現状では経験に基づいてゲインが設定されている。平衡点制御を基本とする本研究で得られた成果は以下の通り要約できる。 (1)過負荷運転で運転点が非線形領域にある場合は、平衡点解析に基づく非線形制御がPSSに比較して有効である。 (2)AVR-GOVリミッタ到達前後など電力システムがハイブリッドシステムとみなせる状態では、前後の平衡点を解析することにより入力ゲインを決定することができる。 (3)既に取り扱った多くのモデルシステムに引き続き、電気学会技術報告書(第754号)の標準1機モデルに平衡点解析を適用し、動揺方程式として得られる12元連立非線形微分方程式を非線形のままで線形化しないでAVRのリミッタも考慮した場合、標準モデルの臨界故障除去時間および電力輸送限界などを向上させることが検証できた。 (4)本研究で得られた成果の一般性を確認するために、非線形システムである倒立振子システムに適用した結果、提案法は有効な手法であることが分かった。
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