研究概要 |
まず、平成12年度は、無声放電によるディーゼルエンジン排ガス中のNOx除去システムの設計^<1)>をまとめた。つぎに、無声放電装置の電極とNO除去性能の関係を調べ,平板電極が網目電極より若干性能がよく,電極面積は性能に関係しないことを明らかにした^<2)>。無声放電によるNO除去法の効率に影響する因子^<3)>と放電密度,エネルギー密度及び放電間隙長とNOx除去性能の関係^<4)>の研究では、NO除去に大きな影響を及ぼす因子として、滞留時間に最適領域があること、放電電力面積密度は性能にほとんど無関係であることを明らかにした。無声放電によるディーゼル排ガス中のNO除去効率に対する各種炭化水素の効果^<5)>の研究では、排ガス中へ分子の大きな炭化水素の添加は大きな効果があることを、無声放電によるエンジン排ガス中のNO除去実験における特異現象の研究^<6)>では、放電装置が排ガス中の水分で結露すると性能を悪くすることを明らかにした。 次に、平成13年度は、無声放電と多段式光触媒によるNOx除去特性の研究で^<7)>、TiO2触蝶を放電装置の下流に配置するとNOx除去性能が高くなること,放電,光触媒の交互配置が良いことを明らかにした。オゾン注入法によるNO除去性能の酸素注入とHC添加効果の研究^<8)9)10)>では、オゾンを排ガスに注入する方法でも、NO除去効率と除去率が高いこと、オゾン原料の酸素濃度を高めると効率が良くなるが、直接放電法で効率向上が著しい炭化水素はまったく効果がないことを明らかにしている。 これらの研究を進めるにあたって,諸研究の相互比較法が重要であるとの認識から、各種非熱平衡プラズマによる排ガス浄化技術の適用法と相互比較法^<11)>をまとめている。
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