研究概要 |
1.平成12年度 (1)MPEG2動画像伝送における動的伝送レート平滑化法の開発.(2)MPEG2動画像のフラクショナル・ブラウン運動(fBm)としてのモデル化.(3)分散マーカを用いたフレーム同期誤り訂正符号の提案と符号化・復号化手順の確立.(4)ビデオデータの圧縮に適した可算情報源に対する算術符号の提案. 2.平成13年度 平滑化された伝送レートが長期依存性と自己相似性を有することを実験より確かめ,fBmによるモデル化を行った.さらに,Jitterの影響を考慮した上で,多重伝送システムにおけるサーババッファの溢れ確率を算出した. 3.平成14年度 (1)fBmを特徴付けるHurst指数のデータからの推定問題において,中心極限定理の極限分散を最小にするという意味で最適なスケールパラメータの上限値を導出した.(2)多数のビデオを一括して多重化して平滑化する場合,あるビデオが伝送不可能になる問題を解決した.(3)既存のネットワークを用いビデオの同時放送を可能にする,IPオプションを利用したユニキャストアドレスによる同時通信プロトコルを提案した.
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