研究課題/領域番号 |
12650390
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
角田 良明 広島市立大学, 情報科学部, 教授 (40233671)
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研究分担者 |
井上 伸二 広島市立大学, 情報科学部, 助手 (50264932)
石田 賢治 広島市立大学, 情報科学部, 助教授 (70221025)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ネットワークソフトウェア / エージェント / マルチキャスト / インプリサイス計算 / スケージューリング / アドホックネットワーク / ルーティング / 適応性 / マルチエージェント / 環境 / スケジューリング / ネットワーク / ソフトウェア |
研究概要 |
無中断予備バーチャルパス(VP)予約方式、複数マルチキャストツリー予約方式、自動車走行制御スケジューリング方式、アドホックネットワーク階層ルーティング方式という代表的な事例研究を推進し、環境適応型エージェント技術がネットワークソフトウェアのコンプレキシティの克服に有効な手段であることをシミュレーション実験によって評価した。 無中断予備バーチャルパス予約方式では、マルチエージェントを用いて複数の予備VPの候補から最適なものを選択して予約する方法を提案した。また、候補数を増やすほど最適な予備VPが効率的に求まることを示した。複数マルチキャストツリー予約方式では、各情報元からマルチキャストメンバに情報を伝達するためにマルチエージェントを用いてマルチキャストツリーの複数の候補から最適なものを求める方法ならびにメンバの加入・脱退に適応してツリーを動的に変更する方法を提案した。また、提案法の処理時間は、ツリー数、候補数、メンバ数の変化数に比例して増加せず、効率的であることを示した。自動車走行制御スケジューリング方式では、インプリサイス計算の概念を高速道路の自動車走行制御スケジューリングに応用し、輻輳状態の変化に適応して複数のスケジューリングを切り替える方法を提案した。また、輻輳状態が変化しても効率的な自動車走行制御が実現できることを示した。アドホックネットワーク階層ルーティング方式では、移動する各ノードの機能を局所情報に基づいて自律的に変更して階層構造を維持し、リンクステートルーティングと非循環ルーティングを組み合わせた階層ルーティングを提案している。また、到着率とオーバヘッドにおいて提案法が有効であることを示した。 以上の事例研究から、環境適応型エージェントに基づく手法はネットワーク環境の変化に対する適応性が高く、ネットワークソフトウェアの設計に有効であると考えられる。
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